今回は、土佐堀川の上流を、前回同様右岸を中心として歩きます。
錦橋を始めとして、淀屋橋、難波橋、天神橋といった名橋が続く区間となります。
また、日本銀行大阪支店や大阪市役所、中之島図書館、中央公会堂などの有名建築も連なる区間となります。
これまで同様に川沿いを、史跡や老舗、新スポット、酒と肴を楽しみながら「水辺ウォーキング」を始めます。
1.土佐堀川ウォーキング:端建蔵橋~筑前橋
前回は、土佐堀川の下流を、端建蔵橋から筑前橋までの右岸を中心として歩きました。
よろしければ、その時の記事をご覧ください。


今回は、筑前橋からスタートします。
2.土佐堀川ウォーキング:筑前橋~天神橋
今回のウォーキングコースを下図に示します。

(筑前橋 → 淀屋橋)
筑前橋を通過し、土佐堀川右岸を上流へ向かいますと、水上瀧太郎「大阪の宿」の石碑が現れました。
2-1.水上瀧太郎「大阪の宿」石碑
水上瀧太郎は、1887年(明治20年)に東京で生まれ、若い頃の2年余りを大阪で過ごしました。
代表作「大阪の宿」では、大阪人の気質を描き、その哀愁と季節の移り変わりを淡々と描きました。

筑前橋 → 肥後橋へ向かう様子

石碑に刻まれている「大阪の宿」の記載内容を下記にします。
主人公三田は、作者自身であり,友人の田原,芸者のうわばみなど、多彩の人物を配します。
大正末期の大阪の風俗が生きいきと写し出されています。

岩波文庫
関心のある方は、下記の本のタイトルをクリックしてください。
石碑を通過しますと、肥後橋が現れます。
2-2.肥後橋(ひごばし)
肥後橋は、土佐堀川上流から6番目の橋です。

土佐堀川右岸下流側から撮影



肥後橋を通過し、上流へ向かいますと、錦橋が現れます。
2-3.錦橋(にしきばし)
錦橋は、土佐堀川上流から5番目の橋です。
越中橋の時にも解説しましたが、錦橋は歩行者専用橋です。

土佐堀川右岸上流側から撮影



錦橋の右岸に、大阪市古地図と橋の番付表の立て看板がありました。


橋の番付表の大関・関脇・小結だけを下表に記します。
西の方 | 東の方 | |
大関 | 難波橋 (大川) | 天神橋 (大川) |
関脇 | 高麗橋 (東横堀川) | 日本橋 (道頓堀川) |
小結 | 長堀橋 (長堀) | 本町橋 (東横堀川) |
いつ頃に作成された番付表なのかは不明です。
現在では、長堀は埋め立てられ、長堀橋は存在しませんが、地名として残っています。
筆者としては、高麗橋がランクインされているのが、喜ばしいです。
錦橋を通過しますと、淀屋橋が現れます。
2-4.淀屋橋(よどやばし)
淀屋橋は、土佐堀川上流から4番目の橋です。

土佐堀川右岸下流側から撮影



2-5.大阪市役所
淀屋橋の目の前、土佐堀川右岸に大阪市役所庁舎があります。


2-6.季節料理「かき広」
淀屋橋の上流側左岸の橋詰に「かき広」という海鮮料理屋があります。
牡蠣の土鍋などが人気メニューらしく、口コミ評判も良いです。


入ろうと思いましたが、まだ開いてなく、次の機会にしました。

(淀屋橋 → 天神橋)
淀屋橋・大阪市役所を通過し、土佐堀川右岸を上流へ向かって進みます。
進行方向左手に中之島図書館や大阪市中央公会堂が並び建ちます。
2-7.石像「緑の賛歌」
中之島図書館・大阪市中央公会堂と土佐堀川との間に公園があります。
その公園の中に「緑の賛歌」という美しい石像があります。
御堂筋という街路にも石像が点々と配置されていますが、中之島にも石像が点々と配置されています。


「緑の賛歌」の石像を通過しますと、大阪市中央公会堂の南側に、栴檀木橋が土佐堀川に架かります。
2-8.栴檀木橋(せんだんのきばし)
栴檀木橋は、土佐堀川上流から3番目の橋です。

土佐堀川右岸上流側から撮影



栴檀木橋と次の難波橋との区間に、大阪川床「北浜テラス」があります。
2-9.大阪川床「北浜テラス」(※2)



出所:北浜テラスショップガイド2020(※3)
北浜テラスを通過しますと、難波橋です。
2-10.難波橋(なにわばし)
難波橋は、土佐堀川上流から2番目の橋です。
また、「2-3.錦橋」で紹介した「浪華橋々繁栄見立相撲」による番付では、難波橋は、西の方の「大関」です。

土佐堀川右岸下流側から撮影



難波橋といえば、通称「ライオン橋」ともいわれています。
右岸と左岸の橋詰に、それぞれ「阿」のライオンと「吽」のライオンが計4体設置されています。

難波橋左岸下流側

難波橋左岸上流側
難波橋を通過しますと、天神橋が現れます。
2-11.天神橋(てんじんばし)
天神橋は、土佐堀川・堂島川の玄関口となる橋です。
また、「2-3.錦橋」で紹介した「浪華橋々繁栄見立相撲」による番付では、天神橋は、東の方の堂々の「大関」です。

土佐堀川右岸下流側から撮影


東横堀川との分岐点が見える

中之島先端が、大川から土佐堀川と
堂島川への分岐点


2-12.ゴール地点:中之島東端

中之島東端に立ち、土佐堀川ウォーキングのゴール地点に到着しました。
土佐堀川には、天神橋・難波橋・淀屋橋・錦橋・湊橋といった古くから存在する名橋がずらりと並びます。
その歴史を歩きながら感じつつ、他の川や橋も見てみたいと思いました。
しかし、歩き疲れたみたいで、足が痛くなってきました。
先ほど通り過ぎた中之島にある「GARB weeks」という店で、一人乾杯することにしました。
2-13.「GARB weeks」で一人乾杯
上記の土佐堀川ウォーキングのルート図にも示していますが、「GARB weeks」は、栴檀木橋と難波橋との中間にあるイタリア料理店です。


先ずは、大好きな日本酒で乾杯といきたかったのですが、あいにく日本酒は置いていないということなので、ビールで乾杯しました。
あては、さんまをあしらったパスタを注文。
グループでの来客が多く、カウンターで一人飲んでいるのは筆者だけでした。
こんな時、一緒に飲める相手がいると、「いいだろうなあ」と思います。
しかし、基本的にウォーキングもカヤックも一人旅なので仕方ありません。


3.水辺ウォーキング:大阪「水の回廊」の完了
以上で、水辺ウォーキング:大阪「水の回廊」の完了となりました。
東横堀川 → 道頓堀川 → 木津川 → 土佐堀川
と歩きましたが、関西はおろか日本で最も魅力に溢れた地域であると感じます。
大阪「水の回廊」に架かる全ての橋を撮影し、ブログに掲載しました。
特に橋から見る上流側と下流側の風景にこだわりました。
今後は、水辺の酒場にもこだわって、掲載したいと目論んでいます。
なお、大阪「水の回廊」の総集編として、全53橋をまとめましたので、ご覧ください。

4.お役立ち情報案内
不動産に関するお役立ち情報を案内します。
ご活用ください。
4-1.都内3.8万円〜家具家電付き【クロスワンルーム】
家具家電付きのワンルームというカテゴリーでは、一般的には都内で10万円以降が多くなります。
クロスハウスは、家賃3.8万円〜(平均6万円台)でご用意しており、人気エリア物件も多いため、 競合他社とも差別化を図れます!
◆ポイント◆
- 敷金0円、礼金0円、仲介手数料0円!初期費用5万円のみ
- 東京なのに、家賃が38,000円〜
※別途管理費なし - 家電はTV・冷蔵庫・洗濯機・エアコン・電子レンジなど
- 家具はベッド・机・椅子・テレビ台・カーテンなどが備え付け
※家具家電の内容は物件により多少異なります。
なお、クロスハウス:ワンルームの詳しい内容につきましては、下記の記事をご覧ください。

4-2.月額990円〜!東京都内一等地のバーチャルオフィス【レゾナンス】
レゾナンスは、東京都内有数のビジネス街でもある
・港区浜松町
・港区青山
・中央区銀座
・中央区日本橋
・渋谷区神宮前
・新宿区西新宿
・横浜駅西口
に事務所を構えるバーチャルオフィスです。
レゾナンスは、
・法人登記や郵便物の毎週水曜転送がすべて込みで 月額990円〜というリーズナブルな価格
・必ずスタッフ常駐(バーチャルオフィスは無人のお店が多い)
することで クオリティーも落とさず、お客様にサービスを提供しております。
なお、レゾナンス:バーチャルオフィスの詳しい内容については、下記の記事をご覧ください。

4-3.大阪の水辺に関連する書籍案内
大阪の水辺に関連する書籍を案内します。
4-3-1.【「水都」大阪物語】:橋爪紳也著

【再生への歴史文化的考察】
橋爪紳也著
書籍の詳しい内容につきましては、下記タイトルをクリックしてください。
4-3-2.【大阪淀川歴史散歩】:都市研究会編

-地図と地形で愉しむ
書籍の詳しい内容につきましては、下記タイトルをクリックしてください。
4-3-3.【重ね地図で愉しむ大阪「高低差」の秘密】:梅林秀行監修

大阪「高低差」の秘密
書籍の詳しい内容につきましては、下記タイトルをクリックしてください。
4-3-4.【螢川・泥の河】:宮本輝著

書籍の詳しい内容につきましては、下記タイトルをクリックしてください。
5.参考・関連WEBサイト
※1 「大阪の宿」 水上瀧太郎著
https://www.aozora.gr.jp/cards/000800/files/51211_53589.html
※2 「KITAHAMA TERRACE」 北浜水辺協議会
https://www.osakakawayuka.com/
※3 「SHOP GUIDE 2020」 北浜テラスショップガイド2020
北浜水辺協議会
https://www.osakakawayuka.com/img/SHOPGUIDE2020.pdf
6.関連記事







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