リフォーム業界では、外壁・屋根塗装は、
・悪徳業者にだまされやすい
・手抜き工事をされる
と言われています。
その様な状況下
「トラブル回避のポイントやコツはないだろうか?」
とお悩みの方はいませんか?
実は、要所を押さえれば、悪徳業者を避けることができ、手抜き工事を防ぐことができます。
この記事では、
- 外壁・屋根塗装トラブル
- 外壁・屋根塗装トラブル回避のポイント
- 外壁・屋根塗装トラブルを回避するコツ
- 外壁・屋根塗装無料紹介サイトの活用
について解説します。
なお、住宅リフォームの重要性については、下記の記事をご覧ください。
1.外壁・屋根塗装トラブル
独立行政法人国民生活センターによりますと、
訪問販売によるリフォーム工事においては、
「不要なリフォーム工事を、契約を急かされて行った」
などの相談が寄せられています。
また、点検に来たと言って突然来訪し、
「リフォーム工事をしないと危険」
などと言って、商品やサービスを契約させる「点検商法」の相談が寄せられています。
1-1.PIO-NETに登録された相談件数の推移
PIO-NETに登録された
・訪問販売によるリフォーム工事(*1)
・点検商法
の相談件数の推移を下表にまとめます。
年度 | 訪問販売による リフォーム工事 | 点検商法 |
2019 | 8,007 | 5,760 |
2020 | 8,784 | 7,023 |
2021 | 9,734 | 7,421 |
2022 (*2) | 1,753 | 1,411 |
*1 屋根工事、壁工事、増改築工事、塗装工事、内装工事の合計をリフォーム工事とします。
*2 相談件数は、2022年6月30日現在
1-2.最近の事例
相談の事例を下記に挙げます。
1-2-1.訪問販売によるリフォーム工事
- 住んでいるマンションで工事を行うという業者が来訪し、「大型連休で今なら安くなる」と言われる。
給湯器・浴室などのリフォーム工事を契約したが、クーリング・オフしたい。 - 隣家で作業をしているという業者が来訪し、屋根修理の契約をした。
後日、壁の補修も必要だと言われ追加契約したが、解約したい。 - 自宅の外壁塗装をお願いしたいと思い、近所の業者に依頼。
業者が自宅に訪問してきた際、見積りを提示。
他社と比較したいと伝えるも応じてもらえず、仕方なく契約してしまう。
1-2-2.点検商法
- 「損害保険で雨樋の修理ができる」と業者の訪問を受けた。
せっかくなので、ドローンを使って屋根の撮影もしてはどうかと言われ、お願いした。
不安になったので断りたいが、業者との連絡が取れない。 - 「近くで工事をしている」と言って作業員が訪ねてきた。
翌日、別の作業員も連れてきて「点検します」と言い、屋根に上った。
瓦が割れた写真を見せられ、「このままではもっとひどい状態になる」と言われて屋根工事の契約をしてしまった。
2.外壁・屋根塗装トラブル回避のポイント
外壁・屋根塗装トラブル回避のポイントは、
・悪質業者の勧誘手口に注意
・見積書に注意
・支払い条件に注意
・工事中の手抜き工事に注意
することです。
2-1.悪質業者の勧誘手口に注意
悪徳業者が使う代表的な勧誘手口を下記にします。
2-1-1.契約を急がせるケース
事前にアポ取りもせず、突然訪問して、
「明日までに契約いただければ値引きします」
と契約を急がせる業者は、避けた方が賢明です。
2-1-2.過度な値引きをするケース
過度な値引きを提示する場合は、注意を要します。
例えば、
・足場代をサービス
・工事費用を半額
などの提示内容です。
その様なケースは、元々の提示金額が相場よりもはるかに高い金額にて提示されており、実質的には値引きされていない場合が大半です。
2-1-3.不安をあおるケース
「すぐに塗装しないと、手遅れになりますよ!」
と不安を煽り、契約を急がせる業者は、避けた方が賢明です。
2-1-4.誇大宣伝
耐久性のある塗料でも最長20年です。
しかし、
「30年は持ちますよ」
と誇大に宣伝する業者がいます。
その段階で、虚偽を言っていますので、避けた方が賢明です。
また、「自社開発した塗料で、一般の塗料よりも優れている」と虚偽を言う業者もいます。
本当に優れているのであれば、訪問販売などしません。
売れないから訪問販売をするのです。
2-2.見積書に注意
見積書の注意事項として、
・塗装工事以外の見積項目の抜け
・塗料の種類、塗り回数
・一式見積
・保証内容・クーリングオフ
などがあります。
2-2-1.塗装工事以外の見積項目の抜けに注意
外壁・屋根塗装工事には、
・足場
・飛散防止ネット
・養生シート
・マスキング
・シーリング工事
なども費用も発生します。
これらの項目が見積書内に掲載されているかを確認しましょう!
無ければ、契約前に確認する必要があります。
悪徳業者の中には、見積項目が無いことを理由に、後から追加請求してくるケースもあります。
2-2-2.塗料の種類、塗り回数に注意
見積書の記載内容について、
・メーカー名
・塗料名
・樹脂成分
・塗装回数
を確認しましょう。
打合せ時の塗料や規定の塗装回数になっているかを確認する必要があります。
2-2-3.一式見積
見積書の内容に、必要な項目や内訳が記載されているか否かを確認する必要があります。
先ず外壁塗装の見積書は、「足場工事」、「塗装工事」、「諸経費」で構成されています。
◆悪い見積書◆
特に下記の見積もりの様に、「足場工事」、「塗装工事」が一式金額しか記載されていない場合、その塗装業者は避けた方が良いです。
必要以外の金額を上乗せして提示している可能性が高くなります。
◆良い見積書◆
優良な塗装業者は、下記の様に内訳や数量、単価を明確に記載し、見積書を提示します。
2-2-4.保証内容・クーリングオフ
保証内容は、業者や工事内容によっても変わります。
事前に補償内容の確認が必要です。
なお、外壁・屋根塗装工事の相場については、下記の記事をご覧ください。
2-3.支払い条件に注意
外壁・屋根塗装工事の場合、支払い方法は、
・工事完了後の一括払い
・契約時と工事完了後の2回払い
が一般的です。
工事着手前に、支払い請求をしてくる業者は、避けた方が賢明です。
2-4.工事中の手抜き工事に注意
工事中の手抜き工事には、
・下地処理をしない
・塗料を水で薄めて使用
・塗り回数をごまかす
・乾燥しないうちに重ね塗り
・ケレンを怠る
などがあります。
2-4-1.下地処理をしない
下地処理は、外壁塗装や屋根塗装には必要です。
下地処理を怠りますと、塗料が1年で剥がれる場合もあります。
2-4-2.塗料を水で薄めて使用
塗料には施工基準があり、その基準を守ることにより、塗料は機能を発揮します。
例えば、塗料を水で薄めて使用しますと、早期に剥がれる場合があります。
2-4-3.塗り回数をごまかす
外壁塗装は、
・下塗り
・中塗り
・上塗り
の通常3回塗りが基本です。
3回塗ることにより、塗料の機能が発揮されます。
悪徳業者の中には、2回しか塗っていないのに3回塗ったと報告するケースもあります。
2-4-4.乾燥しないうちに重ね塗り
塗料の乾燥が不十分であるにも関わらず、2回目・3回目と重ね塗りを行いますと、塗料が定着せずに早期の剥がれの原因となります。
下塗り、中塗り、上塗りの間隔を十分に取り、しっかりと乾燥したした後に重ね塗りを行う必要があります。
2-4-5.ケレンを怠る
ケレンは、主に鉄部の汚れやサビをヤスリで擦ることにより落し、塗料の付着を良くする作業です。
ケレンを怠りますと、塗料の剥がれの原因となります。
写真4.錆止め(右写真)
なお、外壁・屋根塗装工事の流れや作業内容については、下記の記事をご覧ください。
3.外壁・屋根塗装トラブルを回避するコツ
金銭的なトラブルや手抜き工事を避けるための対策は、
・訪問販売は避ける
・見積りは複数取る
・契約書に詳細を記入
の3点となります。
3-1.訪問販売は避ける
リフォーム業界において、最もトラブルを多発するのが、訪問販売です。
悪徳業者は、不安を煽り契約を急がせる傾向にあります。
したがって、訪問販売は避けた方が賢明です。
3-2.見積りは複数取る
複数の業者に見積依頼することは、非常に大切です。
見積書を提出させることで、
・見積金額の比較
・見積内容の比較
・業者の姿勢を比較
することが可能となるからです。
3-3.契約書に詳細を記入
塗装工事の
・メニュー
・使用する塗料(塗料名)
・仕上がりイメージ
・金額
などについて、口頭だけでやり取りをしますと、後のトラブルの元となります。
必ず、書面や図などに明示して、契約をするようにします。
なお、外壁・屋根塗装工事の基本調査や塗装色の検討については、下記の記事をご覧ください。
4.外壁・屋根塗装無料紹介サイトの活用
外壁塗装業者の選び方は、
- 優良業者を紹介してくれる一括見積もりサイトを利用
- 複数の塗装業社から見積もりを比較
- 専門アドバイザーがいる一括見積もりサイトを選択
などです。
4-1.優良業者を紹介してくれる一括見積もりサイトを利用
一括見積もりサイトを利用するメリットとしては、
- 見積り依頼を業者に 1 社ずつ問合せして、取り寄せる手間を省くことが可能
- 業者を自分で判断することにより、悪徳業者を選定してしまうリスクを取り除くことが可能
- 業者の WEB サイトを 1 社ずつ調べて、実績などを確認する手間を省くことが可能
一括見積もりサイトを利用する際、良い業者を選定する際には必要なツールといえます。
4-2.複数の塗装業社から見積もりを比較して選択
複数の塗装業者から見積もりを取り寄せることにより、工事料金や工事範囲を比較・、検討することができます。
また、複数の塗装業者に依頼することにより、競争心をあおることができ、見積金額を安く提示させることができます。
注意を要するのは、外壁塗装工事を1 社しか見積もりを取らないことです。
そうなりますと、塗装業者側も比較対象がいなくなり、見積金額を上乗せし、手抜き工事に繋がる可能性が生じます。
4-3.専門アドバイザーがいる一括見積もりサイトを選択
専門アドバイザーは、現在の外壁状況や外壁塗装を行うにあたっての疑問点・不安点を、見積もりする前
にヒアリングを行う相談員です。
先に疑問点・不安点を確認しておくことで、対処方法を事前に考え、効率的な外壁塗装を進めることができます。
専門アドバイザーのメリットは、
- 外壁塗装について、わかりやすく詳しく教示
- 外壁状況に応じた塗装業者の手配をしてくれる
- 見積金額や条件などが合わなかった場合には、代行で見積もりを提示した塗装業者に対して、キャンセルをしてくれる
なお、当社が厳選した外壁塗装見積無料紹介サイト4選を記事にまとめましたので、ご覧ください。
5.まとめ
以上、
- 外壁・屋根塗装トラブル
- 外壁・屋根塗装トラブル回避のポイント
- 外壁・屋根塗装トラブルを回避するコツ
- 外壁・屋根塗装無料紹介サイトの活用
について解説しました。
外壁・屋根塗装工事完了後に手抜き工事の有無を見分けるのは困難です。
6.お役立ち情報案内
外壁塗装に関する情報案内します。
ご活用ください。
6-1.加盟店者数最大級【外壁塗装の窓口】
◆サービス概要◆
上場企業のグループ会社が運営している「外壁塗装の窓口」です!
日本最大級の塗装店とのネットワークを持っており、全国4,000社と提携しています。
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外壁塗装でお困りなら、是非ご利用ください!
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◆メリット◆
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なお、「タウンライフ家づくり」の利用方法については、下記の記事をご覧ください。
7.参考・引用Webサイト
※1 「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」
独立行政法人も国民生活センター
https://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/reformtenken.html
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