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全省庁統一資格:申請手続きや添付書類、融資との関係について徹底解説

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〇〇省や〇〇庁の入札に参加したい場合、「全省庁統一資格」という資格が必要です。

しかし、
「設立間もない会社は、無理では?」
「零細企業だから困難では?」
と、諦めている方はいませんか?

実は、設立間もない会社でも取得でき、零細企業向けの入札案件も数多くあります。

この記事では、

  1. 全省庁統一資格とは?
  2. 全省庁統一資格の申請手続き
  3. 全省庁統一資格の審査や通知、取得後
  4. 全省庁統一資格と融資の関係

について解説します。

行政書士に依頼しなくても、自身で容易に申請することができます。
中央官庁の業務を取ることが、地方自治体よりも容易となります。

目次

1.全省庁統一資格とは?

全省庁統一資格は、各省庁における物品の製造・販売等に係る一般競争(指名競争)の入札参加資格です。(※1)

本資格は、各省庁申請受付窓口に掲げる申請場所のいずれか1か所に申請します。
資格を付与された場合において、その資格は該当する競争参加地域のうち、希望する地域ごとに所在する各省庁の全調達機関において、有効な入札参加資格となります。

1-1.全省庁統一資格が有効となる各省庁

表1.全省庁統一資格が有効となる各省庁
Δ表1.全省庁統一資格が有効となる各省庁

外局及び付属機関その他の機関並びに地方支部局を含みます。

1-2.競争参加地域

表2.競争参加地域及び都道府県
Δ表2.競争参加地域及び都道府県
図1.全国の出先機関で有効
Δ図1.全国の出先機関で有効

1-3.有効期間

全省庁統一資格は、取得しても永遠に有効ではありません。
有効期間は、最長3年です。
3年ごとに更新が必要です。

例えば、
 ・令和1~3年度
 ・令和4~6年度
と、3年度ごとに更新が必要です。

現在、令和4~6年度の全省庁統一資格を取得することができます。
この資格の有効期間は、令和7年3月末までです。

有効期限が切れる前に、更新手続きが必要です。

1-4.全省庁統一資格の種類

全省庁統一資格は、
 ・物品製造等
 ・工事
の大きく2種類に分かれ、それぞれ業種ごとに分類されます。

1-4-1.物品製品等

  • 物品の製造
  • 物品の販売
  • 役務の提供等
  • 物品の買受

1-4-2.工事

  • 建設工事
  • 測量・建設コンサルタント等

なお、忙しい方でも通勤時間や休憩時間などのスキマ時間で学習を進めることができるオンライン資格講座については、下記の案内をご覧ください。



2.全省庁統一資格の申請手続き

全省庁統一資格は、各省庁申請窓口に掲げる申請場所のいずれか1か所にて申請を行います。
全省庁統一資格を付与されれば、該当する競争参加地域(上記表2)の中で、希望する地域ごとに所在する各省庁の全調達期間において有効な入札参加資格となります。

2-1.必要書類

先ずは、下記書類を揃える必要があります。

  • 登記事項証明書(法人の場合)
  • 財務諸表(法人の場合)
    営業用純資本額に関する書類
    収支計算書(個人の場合)
  • 営業経歴書
  • 納税証明書
図2.必要書類
Δ図2.必要書類

2-2.申請方法

申請方法は、
 ・インターネット
 ・郵送・持参
の2通りあります。

2-2-1.インターネット申請

下記サイトから申請可能です。

https://www.chotatujoho.geps.go.jp/va/com/ShikakuTop.html

インターネット申請は完了しますが、仮受付票に代表者印を押印後、機関へ郵送もしくは持参する必要があります。

図3.インターネット申請
Δ図3.インターネット申請

2-2-2.郵送・持参による申請

下記サイトから、用紙のダウンロードが可能です。
お近くの省庁もしくは関連機関のいずれか1か所に提出します。

https://www.chotatujoho.geps.go.jp/va/com/ShikakuTop.html

図4.郵送による申請
Δ図4.郵送による申請

2-3.申請の流れ

全省庁統一資格は、下図の流れで行われます。

図5.全省庁統一資格の流れ
Δ図5.全省庁統一資格の流れ

申請者からの申請は、受付・審査窓口で申請内容を資格審査されます。
統一資格ヘルプデスク(以下、ヘルプデスク)で通知書発行に伴う事務処理後、発行した資格審査結果通知書を郵送します。

2-3-1.申請内容照会の流れ

受付・審査窓口が、資格審査の過程で申請内容に疑義がある場合、申請時に記入した申請担当者に問合せがあります。

2-3-2.ヘルプデスク

ヘルプデスクは、資格審査申請書のシステム入力等事務や資格審査結果通知書の発行以外に、申請者の申請内容記入等の照会に電話対応しています。

統一資格ヘルプデスク
受付時間:9:30~17:00(土・日・祝日を除く)
電話番号:03-5511-1155

2-4.申請料金

全省庁統一資格の申請や審査に料金は不要です。
また、返信用封筒も不要です。

ただし、
 ・申請必要書類の取得
 ・専門家へ申請手続きを依頼
する場合には、費用が必要です。

なお、忙しい方でも通勤時間や休憩時間などのスキマ時間で学習を進めることができるオンライン資格講座については、下記の案内をご覧ください。



3.全省庁統一資格の審査や通知、取得後

全省庁統一資格の審査や通知、取得後に必要なことは、下記の通りです。

3-1.審査

申請者が、申請書と添付書類一式を受付・審査窓口へ郵送又は持参後、受付・審査窓口が資格審査を行います。
受付・審査機関の審査事務状況により時間がかかる場合もあります。

ヘルプデスクでは、処理状況は確認できません。
受付・審査窓口に問合せする必要があります。
なお、申請時には、受付・審査窓口から受付票を受取る必要があります。

3-2.通知

受付・審査窓口が、申請書の審査完了後に、資格審査結果通知書発行事務が行われます。
ヘルプデスクで資格審査結果通知書の発行を行います。

窓口へ申請後、目安として1週間から1か月後に、全省庁統一資格を取得することができます。

3-3.取得後

中央省庁の電子入札に対応するためには、全省庁統一資格を取得後、
 ・電子証明書+ICカードリーダ購入
 ・パソコン設定+利用者登録
などの環境設定が必要です。

調達ポータル(※2)を使用できて初めて、電子入札が可能です。

図6.パソコン設定必要
Δ図6.パソコン設定必要

なお、忙しい方でも通勤時間や休憩時間などのスキマ時間で学習を進めることができるオンライン資格講座については、下記の案内をご覧ください。



4.全省庁統一資格と融資の関係

全省庁統一資格を取得しても、融資審査に関係ありません。

しかし、取得により、
 ・金融機関
 ・取引先
に対して国の入札に参加可能な企業であることをアピールできます。

なお、忙しい方でも通勤時間や休憩時間などのスキマ時間で学習を進めることができるオンライン資格講座については、下記の案内をご覧ください。



5.まとめ

以上、

  1. 全省庁統一資格とは?
  2. 全省庁統一資格の申請手続き
  3. 全省庁統一資格の審査や通知、取得後
  4. 全省庁統一資格と融資の関係

について解説しました。

全省庁統一資格のメリットは、
・費用ゼロで申請でき、中央省庁の入札に参加可能
・資格取得できれば、3年間有効(~令和7年3月末)
・納税していれば、新設企業でも取得可能・受注可能
となります。

全省庁統一資格を取得すれば、
 ・金融機関
 ・取引先
の信用拡大に繋がりますので、申請されますことをおすすめいたします。

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7.参考・引用Webサイト

※1 統一資格審査申請・調達情報検索サイト

https://www.chotatujoho.geps.go.jp/va/com/ShikakuTop.html

※2 調達ポータル

https://www.p-portal.go.jp/pps-web-biz/UZA01/OZA0101

※3 政府電子調達(GEPS)

https://www.geps.go.jp/

※4 国税庁法人番号公表サイト

https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/

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この記事を書いた人

◆有限会社エクセイト研究所◆

職務:代表取締役
業務:不動産コンサルタント
   不動産投資(大家業)
   不動産ライター・ブロガー
資格:一級建築士
   1級土木施工管理技士
   宅地建物取引士
   測量士
   定借アドバイザー
   マスタースキューバダイバー
認定:プロクラウドワーカー
   認定ランサーズ
趣味:カヤック一人旅
   水辺ウォーキング
   スキューバダイビング
   メタバース:まちづくり
   サックス:JPOP、JAZZ
   

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