都市の水辺をウォーキングしますと、城郭に出会う機会がよくあります。
特に、天守閣のある街は、それだけで風格が出ます。
特に平城は、水辺の近くに築城されます。
・敵からの防御
・舟運による流通の確保
・飲料水の確保
などに優れているからです。
今回の記事は、岡山県津山市にある津山城をウォーキングし、天守台などを見学した様子を紹介します。
なお、大阪城、江戸城、松山城見学については、下記の記事をご覧ください。
1.津山城の概要
津山城の初代城主は、「本能寺の変」で織田信長を守護し、悲運の最期を遂げた森蘭丸(もりらんまる)の弟である森忠政(もりただまさ)です。
1-1.初代城主:森忠政(もりただまさ)
森忠政像の横に、森忠政の案内板が立っていましたので、その記載文を引用します。
1-2.津山城跡
現在、津山城に天守閣はありません。
津山城跡の案内板が立っていましたので、その記載文を引用します。
1-3.歴代城主
津山城跡の案内文に続いて、歴代城主の案内文もありますので引用します。
2.津山城の濠
今津屋橋から上流を撮影
濠は、主に城郭の防衛のために設けられます。
多くの場合、城郭の周囲にめぐらされます。
2-1.川を利用した外濠
濠を一から全てを造るのではなく、城郭の周囲に川があれば、それを濠として利用しました。
津山城の場合、
・東側:宮川
・南側:吉井川
・西側:藺田川(いだがわ)
があり、外濠として利用されました。
元々氾濫原であった場所を城下町として広く確保するため、流路を固定する治水工事が行われました。
吉井川の流れを城の南側で、出来るかぎり南に寄せ、川の北側に石堤を築きました。
宮川と藺田川にも石堤を築きました。
北を除く城の三方を河川が流れることにより、城と城下町を防衛する濠の役割を果たしました。
出所:「よみがえる津山城」※2
図4は、津山城と城下町のCG(コンピューターグラフィック)です。
・真ん中に描かれている水辺は南内濠
・左側に描かれている水辺は吉井川
です。
2-2.内濠
城の南、西、北に掘られた内濠は、内山下(うちさんげ)と呼ばれる地区の外周にあたり、平均して13間(約24m)の幅がありました。
出所:「学芸員が作った津山城の本」※1
出入り口は、6箇所
・南東部の宮川口
・南方の京橋口
・名西部の二階町口
・西方の田町口
・北西部の作事口
・北方の北口
に開かれています。
それぞれに櫓門が構えられました。
出所:「よみがえる津山城」※2
大手筋にあたり、木橋が架けられた京橋口以外の5箇所は全て土橋でした。
・宮川口から作事口に至る南と西の濠は水濠
・北口から宮川西口までの北の濠は空濠
でした。
その中間の作事口から北口に至る北西の濠は、南方では完全な水堀ですが、北へ行くにつれて水深は浅くなり、北口に近いところでは、底にわずかに水が溜まっている程度でした。
この原因は、高低差のある場所で濠が造られたことによります。
城が築かれた鶴山の北方は高台であり、濠の内側の内山下も完全な平坦地ではなく、北へ行くほど高くなっています。
内濠は、廃城後の土地開発によって埋立てられ、その一部が細い水路としてわずかに名残をとどめています。
出所:「よみがえる津山城」※2
2-3.物資輸送にも活躍
江戸時代から昭和初期にかけての吉井川は、現在よりも水量が豊富な川でした。
吉井川上流にダムが建設されることにより水量が調節され、常時流れる川の水量は減少しました。
吉井川は、瀬戸内海に注ぐ川なので、ダムが建設されるまでは舟運が盛んであり、江戸時代には京都からも物資の出入りがあったと伝わります。
吉井川や宮川沿いに、多くの船着場があったと考えられます。
「津」は港を意味します。
山中にある川の港ということで、津山と名付けられたのでしょう。
3.津山城内見学:二の丸・三の丸
出所:「よみがえる津山城」※2
津山城内を見学します。
3-1.津山城内見学ルート
津山城内の見学ルートは、下図の通りです。
城下にある立派な石段を登り、津山城の入口である冠木門へと向かいます。
3-2.冠木門(かぶきもん)
石段を上り右へ折れますと、津山城の入口である冠木門があります。
下図は、冠木門のCGです。
出所:「よみがえる津山城」※2
冠木門の近くに料金所があります。
大人:300円です。
ここで、城内を確認するため、津山城案内板の写真を挙げます。
3-3.三の丸へ
写真7は、三の丸へ上がる石段です。
写真8は、三の丸です。
3-4.表中門(おもてなかもん)
三の丸に上がり北を見ますと、かつて表中門がありました。
現在はありません。
出所:「よみがえる津山城」※2
表中門を通過しますと、二の丸へ上がる石段が現れます。
3-5.二の丸へ
二の丸へ上がる石段です。
石段を上がる途中で、備中櫓(現存再建築)が見えます。
石段を上がり切りますと、かつて四脚門(しきゃくもん)がありました。
現在はありません。
四脚門を通過しますと二の丸に出ます。
二の丸の近くから見た備中櫓です。
3-6.鉄砲櫓(てっぽうやぐら)
四脚門を通過しますと、かつて目の前に鉄砲櫓が現れました。
現在はありません。
下図は、鉄砲櫓の位置図です。
(出所:津山絵図)
鉄砲櫓の案内板がありましたので、その記載文を引用します。
鉄砲櫓跡を後にし、切手門へ向かいます。
3-7.切手門(きりてもん)
かつて、二の丸から本丸へ上がる途中に、切手門がありました。
現在はありません。
出所:「よみがえる津山城」※2
切手門を通過しますと石段が現れます。
石段で180度振り返りますと、備中櫓が見えます。
3-8.表鉄門(おもてくろがねもん)
石段を上がり北西へ進みますと、かつて表鉄門がありました。
下図は、表鉄門のCGです。
出所:「よみがえる津山城」※2
表鉄門を通過しますと本丸です。
4.津山城内見学:天守台・本丸
出所:「よみがえる津山城」※2
本丸では、
・備中櫓
・天守台
を見学します。
4-1.備中櫓(びっちゅうやぐら)
本丸から見た備中櫓です。
本丸から撮影
備中櫓の中へ入ります。
入ってすぐの間取りは、田の字型になっています。
トイレのある部屋です。
2階へと上がります。
2階は、立派な床の間のある部屋でした。
備中櫓を出て、天守台に向かいます。
4-2.天守台
天守台です。
天守台石垣の内部です。
4-2-1.天守台の概要
天守台の案内板がありますので、その記載文を引用します。
4-2-2.津山城のCG
津山城築城400年を記念して制作された映像があります。
・津山城の歴史
・津山城の構造
・津山藩初代藩主・森忠政公の足跡やゆかりの史跡
などを再現CG映像を交えながら解説・紹介したものです。
出所:TsuyamaCityPR
4-2-3.天守台からの眺め
天守台石垣上部から見た城下町(津山市内)の光景です。
ここまで上がってきて感じたことは、とにかく石垣が立派!
日本有数の城であったといっても過言ではありません。
現在はすっかり岡山城にお株を奪われてしまいましたが、昔は岡山市よりも栄えていたのでしょう!
しかも、スケール3分の2の天守閣が再現されていた過去があったんですね!
これには、驚きました!
5.紅葉祭・「上屋」で乾杯
天守台を後にし、石段を下ります。
5-1.紅葉祭
本日は、津山城紅葉祭りの最終日。
石垣と紅葉のセットは映えますね!
5-2.城下町「上屋」で乾杯
実は、津山城を見学するにあたり、津山市在住の水辺ミュージシャン:政岡玄さんに案内をしていただきました。
政岡さんの紹介で、居酒屋「上屋」に入り、乾杯しました。
「上屋」で地元の日本酒である
・「美作」
・「武蔵」
を堪能しましたが、旨い地酒です。
酒の席で、「津山城天守閣再建構想」に話が及び、準備していくことになりました。
6.まとめ
以上、
- 津山城の概要
- 津山城の濠
- 津山城内見学:二の丸・三の丸
- 津山城内見学:天守台・本丸
- 紅葉祭・「上屋」で乾杯
について解説しました。
津山城は天下の名城ですが、現在は再建された備中櫓しか建物は残っていません。
しかし、かつてあった天守や櫓、門、塀などは、他の名城と比較しても決して劣りません。
それだけに、明治初期の廃城令により、さしたる反対活動も起こらずに簡単に全ての建物が解体されたことは残念でなりません。
しかし、津山市民の津山城に対する思いは強く、数回に渡り再建運動が起こります。
その内容につきましては、改めまして記事にします。
7.お役立ち情報案内
不動産に関するお役立ち情報を案内します。
ご活用ください。
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※家具家電の内容は物件により多少異なります。
なお、クロスハウス:ワンルームの詳しい内容につきましては、下記の記事をご覧ください。
7-2.月額990円〜!東京都内一等地のバーチャルオフィス【レゾナンス】
レゾナンスは、東京都内有数のビジネス街でもある
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に事務所を構えるバーチャルオフィスです。
レゾナンスは、
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なお、レゾナンス:バーチャルオフィスの詳しい内容については、下記の記事をご覧ください。
8.参考・引用Webサイト、文献
※1 「学芸員が作った津山城の本」
津山郷土博物館 発行
※2 「よみがえる津山城」(再現CG編)
TsuyamaCityPR
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