水辺ウォーキング水都大阪シリーズでは、
・水都大阪1~8:大阪水の回廊
・東横堀川
・道頓堀川
・木津川
・土佐堀川
・水都大阪9~11:大川
・水都大阪12~13:堂島川
・水都大阪14~15:安治川
・水都大阪16 :六軒家川
・水都大阪17 :尻無川
を紹介します。
1.水辺ウォーキング:水都大阪9~16
「水辺ウォーキング:水都大阪9~16」は、大川の始点から河口(大阪湾)までを歩きました。
2.水辺ウォーキング:水都大阪17:尻無川(しりなしがわ)
「水辺ウォーキング:水都大阪17」では、尻無川(しりなしがわ)の始点から大阪港までウォーキングします。
下図は、大阪湾・大阪港に注ぐ川です。
2-1.尻無川ウォーキングルート図
尻無川ウォーキングルートは、下図の通りです。
2-2.尻無川始点
尻無川の始点は、木津川、道頓堀川と交差する箇所から始まります。
2-2-1.川の交差点
川の交差点である状況が示された路上案内板がありましたので、掲載します。
木津川が南北に連なり、東から道頓堀川が流れ込み、西から尻無川が流れ出る状態となります。
2-2-2.京セラドーム大阪
京セラドーム大阪は、川の交差点の北西に位置します。
京セラドームは、オリックスバッファローズのホーム球場です。
2023年は、ここで日本シリーズ第7戦(阪神対オリックス)が行われ、阪神が勝ち38年ぶりの日本一となりました。
阪神ファンとしては、これが言いたいだけです。
2-3.岩松橋(いわまつばし)
尻無川の第1番橋は、岩松橋です。
川の交差点からすぐ下流に架かります。
尻無川右岸下流側から撮影
2-4.タグボート大正
「タグボート大正」は、尻無川左岸堤防内(提外地)にある飲食・ホテル施設です。
2-4-1.昼間の風景
2-4-2.夕方の風景
2-4-3.夜間の風景
タグボート大正を後にし、岩松橋に戻り尻無川右岸を下流へ向かいます。
2-5.大阪ドーム岩崎港
岩松橋から尻無川右岸を少し下流へ向かいますと、大阪ドーム岩崎港が現れます。
2-5-1.社会実験「RIVER CAFE」(2003年)
大阪ドーム岩崎港において、2003年に「RIVER CAFE」という社会実験が行われました。
「タグボート大正」ができる10年以上も前のことです。
タグボートの上部に喫茶店を、期間限定で開店した試みです。
筆者は、たまたま尻無川沿いを歩いていた際、この社会実験に出くわし、飲食をしたことがあります。
(2003年)
(2003年)
今思えば、「タグボート大正」への伏線だったのかもしれません。
2-5-2.カヤックの乗降地として利用
筆者が40歳代の頃、カヤックでこの辺りをよく漕いでいました。
大阪ドーム岩崎港はその当時、よく利用していました。
なお、カヤック一人旅については、下記の記事をご覧ください。
2-6.岩崎橋(いわさきばし)
次に現れるのは、岩崎橋です。
岩崎橋は道路橋ですが、鉄道橋であるJR大阪環状線尻無川橋梁と並行して尻無川に架かります。
尻無川右岸上流側から撮影
2-7.JR大阪環状線尻無川橋梁
JR大阪環状線尻無川橋梁の橋の形式は、複線下路ダブルワーレントラス斜橋です。
径間は300フィート(約91.44m)あり、木津川に同時に架けられた木津川橋梁と同じタイプの双子です。
尻無川右岸下流側から撮影
JR大阪環状線尻無川橋梁を後にし、尻無川右岸を下流へ向かいます。
しばらく下流へ進みますと、尻無川右岸堤防上に道路が整備されています。
堤防を挟んで川の反対側には住宅が建ち並び、ゼロメートル地帯となっています。
2-8.国道43号線尻無川橋梁
次に現れるのは、国道43号線尻無川橋梁です。
尻無川右岸上流側から撮影
尻無川右岸下流側から撮影
歩道は、車道の下層に設けられています。
国道43号線尻無川橋梁から下流を臨みますと、尻無川水門が見えます。
から上流を臨む
から下流を臨む
国道43号線尻無川橋梁を後にし、尻無川右岸を下流へ向かいますと、右岸堤防上に防潮堤がありました。
おそらく、尻無川左岸堤防上にも同様な防潮堤があると思われます。
2-9.尻無川水門
尻無川水門が現れました。
2-9-1.尻無川水門の治水対策時
高潮・津波が発生した際、アーチ状の水門は尻無川上流側へ倒れます。
下の写真は、2018年台風21号襲来の際、尻無川水門が津波を防御している様子を撮影したものです。
尻無川水門の上流側(大阪都心部)と下流側(海側)との水位差は3mになりました。
(出所:大阪府)
2-9-2.大阪府が採用した治水対策
(出所:大阪府都市整備部) ※2
旧淀川筋の中でも主要河川である
・安治川
・尻無川
・木津川
の3川においては、平常時に船舶の航行を妨げず、強風や地震などの厳しい環境にも耐えうる条件を満たす必要があります。
それらのことから昭和45年に、アーチ型の大水門が3川にそれぞれ建設されました。
・安治川大水門
・尻無川水門
・木津川水門
です。
また、高潮発生時に3川の大水門を閉鎖しますと、水門よりも上流側においては豪雨により河道内(大阪市内)の水位が上昇します。
水門閉鎖時の内水を淀川へ排水する施設として、毛馬排水機場がその後に建設されました。
(出所:大阪府都市整備部) ※2
なお、毛馬排水機場については、「水辺ウォーキング:水都大阪9」の記事をご覧ください。
また、大阪府の治水対策については、下記の記事をご覧ください。
2-9-3.2018年台風21号の衝撃
2018年9月4日に日本上陸した台風21号による強風や豪雨、高潮により、関西を中心として全国に甚大な被害をもたらしました。
特に関西国際空港では、高潮による滑走路への浸水やターミナルビルへの浸水、停電などで閉鎖されました。
また、関西国際空港連絡橋にタンカーが強風により衝突し、連絡橋が破壊され一時孤立する事態となりました。
しかし、
大阪市内においては、
・安治川大水門
・尻無川水門
・木津川水門
・毛馬排水機場
が見事に機能し、海からの高潮と上流からの洪水から都心部を防御することに成功しました。
仮にこの防御施設が無かった場合の損害額の試算を、マスコミ各社が報道していますが、17兆円とも20兆円ともいわれています。
(出所:大阪府)
尻無川水門を後にし、尻無川右岸を下流へ向かいます。
2-10.甚兵衛渡船場(じんべえとせんじょう)
次に現れるのは、甚兵衛渡船場です。
尻無川右岸から左岸へと渡りました。
2-10-1.尻無川右岸側
尻無川右岸
尻無川右岸
尻無川右岸
尻無川右岸
2-10-2.尻無川渡船(右岸→左岸)
尻無川右岸→左岸
2-10-3.尻無川左岸側
尻無川左岸
尻無川左岸
甚兵衛渡船場を後にし、尻無川左岸を下流へ向かいます。
なお、甚兵衛渡船場の詳しい内容につきましては、下記の記事をご覧ください。
ここで、尻無川下流部ウォーキングルート図を挙げます。
2-11.千歳橋(ちとせばし)
次に現れるのは、千歳橋です。
尻無川上流側から下流側へと渡りました。
平成15年4月に、主橋梁だけでも365m、全長1,064m、海面からの高さ28mの新「千歳橋」が完成し、夕日に映える姿は美しく、大正区の新たなランドマークとなっています。
2-12.千歳渡船場(ちとせとせんじょう)
千歳橋のすぐそばに千歳渡船場があります。
千歳渡船場の案内板がありましたので、その記載文を引用します。
尻無川の上流側から下流側へと渡船しました。
2-12-1.尻無川上流側(大正区北恩加島側)
(上流側)
(上流側)
2-12-2.尻無川渡船(上流側→下流側)
尻無川上流側→下流側
2-12-3.尻無川下流側(大正区鶴町側)
(下流側)
(上流側)
千歳渡船場を後にし、尻無川左岸を下流へ向かいます。
2-13.なみはや大橋
尻無川河口部に架かる「なみはや大橋」に到着しました。
千歳渡船場から撮影
手前の白い橋が、なみはや大橋です。(写真51)
奥の赤い橋は、港大橋です。
先ほど乗船した千歳渡船場の渡し船が見えます。(写真55)
赤い港大橋は美しいです。(写真56)
3.まとめ
以上、
- 水辺ウォーキング:水都大阪9~16
- 水辺ウォーキング:水都大阪17:尻無川(しりなしがわ)
について解説しました。
尻無川には、3大水門の一つである尻無川水門があります。
2018年の台風21号の際、見事に機能を発揮し、大阪市を守りました。
洪水と津波というダブルの水害に見舞われながら、被害を最小限に抑えたことは称賛に値します。
仮に、同規模の台風が発生し、東京湾に津波、隅田川・荒川に洪水が発生した場合、現時点での防潮堤では防御できず、多大な水害を発生させることになります。
また、尻無川には、渡船場が2箇所あります。
今でも、地元住民の足として活躍していることが、乗船してわかりました。
さらに、なみはや大橋の歩道を歩きながら、港大橋の美しい景観を間近で見ることができ、非常に感動しました。
次回は、木津川の始点から河口までを歩く予定です。
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※1 タグボート大正
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https://www.pref.osaka.lg.jp/nishiosaka/emergency/high-tide.html
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