前回の記事では、芦屋市にある兵庫県立海洋体育館から、神戸港の中にある兵庫運河元貯木場まで漕いだ様子を案内しました。
よろしければ、前回の記事をご覧ください。

「カヤック一人旅」全行程を改めて挙げますと、下図の通りです。

今回の記事では、兵庫運河元貯木場から出発し、須磨海岸の沖合を通過し、明石海峡大橋までを漕ぎます。
途中で、須磨海浜公園(須磨海浜水族園)や、その中の須磨海浜水族園、須磨・平磯海釣り公園の沖を通過します。
28.カヤック一人旅:兵庫運河周辺を散策
兵庫運河の近くの駐車場に停めてあるキャンピングカーの中で、朝目覚めます。
プロパンガスコンロでお湯を沸かし、壁に貼ってある地図を見ながら、どこまで漕ぐかを考えます。


写真1.ミニキッチン(左写真)
写真2.ソファーセット、運転席上部にベッド(右写真)
ちなみに、キャンピングカーには5Lガスボンベを2本積んであります。
コンロ・暖房・冷蔵庫はガス式です。
28-1.カヤック一人旅:12日目ルート図
ゴール地点として想定しているのは、明石海峡大橋です。
この辺りは、関西一円から来る釣り客が多い箇所です。
釣り糸を垂れているため、沿岸近くを漕ぐことができません。
目安として、海岸から沖合300m~500mを西に向かって漕ぐことになります。

また沖合は、漁船やプレジャーボートの往来も多いので、船にも注意する必要があります。
12日目のカヤック行程は、下図の通りです。

兵庫運河 → 明石海峡大橋
28-2.ノエビア・スタジアム神戸
朝食後、キャンピングカーを降りて、近くを散歩することにしました。
2019年にラグビーワールドカップの会場の一つになった、ノエビア・スタジアム神戸に寄ってみることにします。

兵庫運河スタート地点周辺
このスタジアムは、サッカーJ1リーグの「ヴィッセル神戸」のホームスタジアムです。
ここで、2019年ラグビーワールドカップ予選である「イングランド対アメリカ」が開催されました。
結果は、イングランドの大勝です。
その後、イングランドは予選を通過し、準優勝しました。
ちなみに優勝国は、南アフリカでした。
この大会で日本は、予選を初通過してベスト8。
世界ランキング6位まで上昇しました。
筆者も、高校・大学・社会人と10年間ラグビーをしましたが、2019年の秋はラグビー観戦に明け暮れました。
久しぶりに社会人時代のラグビー部同期(東京のクラブチーム)と出会い、飲み明かしたりしました。

28-3.JR西日本・和田岬駅
JR山陽本線の兵庫駅から分岐し、一駅だけの路線である和田岬線があります。
その終点である和田岬駅が、兵庫運河の近くにあり、寄ってみることにしました。
和田岬線は、朝と夕方の通勤時間帯だけ、電車が動く路線です。
主に和田岬にある三菱電機の会社員通勤用として機能しています。


(別の日に撮影)
28-4.川崎重工業兵庫工場
兵庫運河沿いに川崎重工業・兵庫工場があります。
ここで、主にJRの車両が製造され、全国各地へ出荷されています。
様々な新幹線も、この工場で製造されます。
車両を出荷する際は、兵庫運河が利用され、輸送船に船積みされます。


散歩はこれ位にして、キャンピングカーに戻り、出発の準備をします。
28-5.キャンピングカーをゴール地点へ移動
キャンピングカーを、本日のゴール地点である明石海峡大橋の近くにある駐車場へ移動します。
そこでカヤックや装備類一式を台車に載せ、それを押しながら、最寄り駅であるJR山陽本線舞子駅へ向かいます。
電車に乗り、兵庫駅で下車、スタート地点の兵庫運河へ、荷物を積載した台車を押しながら向かいます。
カバンからカヤックの部品を取り出して組立て、台車をカヤックに積載して出発です。
29.カヤック一人旅:兵庫運河を出発
兵庫運河を後にし、明石海峡大橋を目指します。

兵庫運河 → 須磨海釣り公園


兵庫運河・苅藻島運河を漕ぎ進みますと、大阪湾に出ます。
大阪湾に出て西へ進路を取り、明石海峡大橋を目指します。
29-1.須磨海浜公園
しばらくしますと、須磨海浜公園の沖合に出てきます。
昭和20年6月の空襲により焼失した住友別邸跡を住友家が神戸市に寄贈しました。
これをもとに神戸市が海浜公園の計画を行い、旧住友別邸跡を整備し、昭和26年3月に開園しました。
公園内には旧住友別邸の面影を残す石垣や門柱がいまも残されています。
その後、周辺の民有地を買収整備拡張して、妙法寺川口から千森川までの海浜一帯に及ぶ13.9haの公園が完成しました。
神戸港開港150年に合わせ、平成29年7月にJR須磨駅前の一部を整備しました。
園内には、水族園、球技場、ヨットハーバー、国民宿舎などがあります。
長汀白砂、老松に囲まれた広場など、施設・風致に恵まれた景勝の地で、東洋のニース海岸(*1)にもたとえられます。
夏は海水浴、春秋は海岸での魚釣り、遊歩道の散策など四季を通じてにぎわいを見せています。

(出所:神戸市公園緑化協会)
29-2.須磨海浜水族園
須磨海浜公園の中に、1957年に設立された須磨海浜水族園があります。
その案内動画がありますので、ご覧ください。
(出所:神戸市立須磨海浜水族園)
筆者は、神戸市須磨区の出身です。
小学生の頃、須磨海浜水族園(当時は、須磨水族館)に、遠足で来館したことがあります。
それ以来、来ていないですが、近くを通過したこともあり、近日中に再度来館したいと思います。
29-3.須磨海釣り公園を通過
須磨海浜公園をやり過ごし、しばらく漕ぎますと、前方に「須磨海釣り公園」が現れました。

須磨海釣り公園を通過
沖合い400mにある釣台は、施設全体が巨大な魚礁となっているため、様々な種類の魚が集まってきます。
釣りの上級者から初心者まで、存分に釣りを楽しむことができる施設です。

(出所:神戸市立須磨・平磯海釣り公園)
また、第3・4釣台には、約80cmの柵が設置され、子供でも安心して釣りを楽しむことができます。


図8.ポイント図(右図)
(出所:神戸市立須磨・平磯海釣り公園)
この須磨・平磯海釣り公園を通過しながら、「釣りでも始めようかな」と、思いました。
カヤックを漕ぎながらの海釣りだと、沖合まで出ることが可能となります。
「太刀魚や鯖、シーラなどを狙えるかも?」と、釣れもしないのに、調子のよいことを考えながら、西へ進みました。
30.ゴール地点:明石海峡大橋
いよいよ前方に明石海峡大橋が見えてきました。

明石海峡大橋
高く空にそびえる2本の主塔、約4kmに亘る橋梁は、圧巻の一言です。


写真13.明石海峡大橋(瀬戸内海側から撮影:右写真
30-1.明石海峡大橋
明石海峡大橋は、兵庫県神戸市と淡路島の間の明石海峡に架かる橋です。
橋長3,911m、中央支間長1,991mの世界最大の吊橋です。

(出所:本州四国連絡高速道路株式会社)
明石海峡大橋は、本州と四国を、道路と鉄道で繋ぐ本州四国連絡架橋事業の一環として建設されました。
1988年(昭和63年)5月に現地工事に着手し、およそ10年の歳月をかけて1998年(平成10年)4月に完成しました。
大阪湾と瀬戸内海を繋ぐ明石海峡は、海峡の幅が約4km、最大水深は約110m。
海峡を流れる潮流の速さは最大で毎秒4.5m(約9ノット)に達します。
30-2.ゴール地点に到着
明石海峡大橋の下を潜りますと、大阪湾から瀬戸内海に入ります。
到着地点から見た明石海峡大橋です。


舞子駅前の道路から海へ出る、ちょうどよい出入口をたまたま見つけました。
念のため、傾斜路に停めてある軽ワゴン車は、私の車ではありません。


カヤックを陸に上げて解体し始めます。
その部材をカバンに詰込み、台車に載せ、近くの駐車場に停めてあるキャンピングカーへ向かいます。
後片付けをして、シャワーを浴び、ベッドに寝転んでしばらく休憩です。
30-3.小料理屋で無事の祝い酒
少し体力が回復したら、酒と肴が欲しくなります。
JR山陽本線舞子駅近くにある小料理屋へ入りました。
キスとカレイの天ぷらを頼み、一人旅12日目の無事を祝い、ビールで乾杯。
その後は、山口県の日本酒「獺祭」と兵庫県西宮市の日本酒「灘の生一本」を冷で頼みました。
奥琵琶湖を出発して、延べ12日間で琵琶湖・淀川・大阪湾を漕ぎました。
明日からは、いよいよ瀬戸内海です。
スマホで地図を見ながら、次のゴール地点のことを考えます。
とりあえず、明石市魚住町まで漕いでみようかなと、ちびりちびり飲みながら、考えていました。
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参考・引用WEBサイト
※1 「須磨海浜公園」 神戸市公園緑化協会
https://www.kobe-park.or.jp/park/sumakai/
※2 神戸市立須磨・平磯海釣り公園
※3 「明石海峡大橋ブリッジワールド」
本州四国連絡高速道路株式会社
https://www.jb-honshi.co.jp/bridgeworld/bridge.html
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