注文住宅を検討・計画する際、外観や見栄えの良さなどに、注目しがちとなります。
しかし、それらに重点を置きすぎますと思わぬ見落としが発覚し、日常生活が不便となり、後悔する羽目になります。
そこで
・日常生活が困らないための注意点は?
・冷房時や暖房時の注意点は?
・郵便物受取りを考慮した注意点は?
と、お考えの方はいませんか?
実は、見落としポイントを事前に把握することにより、設計士との打合せの際、それらを活かして反映させることができます。
この記事では、
- 注文住宅見落としポイント1:収納容量・位置
- 注文住宅見落としポイント2:コンセント位置・数量
- 注文住宅見落としポイント3:間取り
について解説します。
見落としポイントを事前に把握することにより、より良い建築計画を立案でき、便利で快適な日常生活を過ごすことができます。
1.注文住宅見落としポイント1:収納容量・位置

意外と見落としているのが、収納容量・位置です。
注文住宅が完成してから「もっと収納スペースを取っておけば良かった」
となるケースが、非常に多くなります。
1-1.収納容量
注文住宅に入居してから物品はどんどん増えます。
それを見越して収納容量を計画する必要があります。
特に趣味が豊富な人にとって、設置場所に困ることが多いようです。
例えば、
・趣味が読書ならば書棚
・音楽関係ならば楽器・譜面・CD・DVD・レコードラック
・スポーツ関係ならば用具置き場
などです。

1-2.収納位置
収納位置も大切です。
各部屋に収納を設けることは当然のことです。
特に玄関周りに小さな収納部屋があると、快適に過ごせるケースが多いです。
シューズ棚・傘立ては当然として、コートをかけるコートラックなどがあると便利です。
子育て世代ならばベビーカーや遊び道具などが置けるといいですね。
趣味がスポーツ関係ですと、用具一式が収納できますと外出・帰宅した際に楽に片付けることができます。

また、換気扇を付けるとなお良いです。
靴やコートに付着したタバコ臭、スポーツ用具などの臭いを外部へ逃がせるからです。


キッチン回りの収納が意外な見落としポイントの一つです。
せいぜいシステムキッチンの収納棚程度で、後から食器棚を設置してLD(リビング・ダイニング)を狭くするパターンが多いです。
家事動線を考慮しての造り付けの収納スペースがあると便利です。
1-3.収納照明
廊下に面した階段下収納には、照明があった方が便利です。
昼でも真っ暗で、収納したものが良く見えず、懐中電灯が必要になるからです。
収納内にコンセントを設置できれば、後付けで照明を設置できますし、掃除もし易くなります。
また、小窓があるだけでも明かりが採れて、換気もできます。
それらも気が付かない見落としポイントです。
【PR】 タウンライフ
2.注文住宅見落としポイント2:コンセント位置・数量

コンセントの位置・数量も見落としているケースが多いです。
しかし、この見落としも日常生活に不便をもたらします。
2-1.コンセント位置
よくあるケースですが、テレビなどの電化製品を置きたい個所にコンセントがないことです。
電化製品や家具などを配置するイメージがあるのであれば、設計者との打合せ時に伝えるべきです。
設計者も間取図を見て、電化製品や家具配置を想定しながらコンセントの位置を決めます。

しかし、設計者の考えとオーナーのイメージする配置との間にはズレがあります。
- コミュニケーションが上手な設計者ですと、さりげなく生活スタイルをヒアリングしてくれます。
- コミュニケーションが下手な設計者ですと、何もヒアリングすることなく勝手に設計を進めます。
設計者とオーナーの考えにズレが生じたまま住宅が建築されますと、途端に住みにくい住宅になってしまいます。
また、掃除する際にコンセントの位置が悪いと、掃除機の電源コードの抜き差しが、何度も必要になります。
コンセントの位置は、最後まで気が付かない見落としポイントの一つとなりますので、注意が必要です。
2-2.コンセント数量
最近は働き方改革が進み、在宅で仕事を進めるケースが多くなりました。
テレワークが増加しているのも、その一つと考えられます。
また、株式投資や為替、投資信託などを始める人も増え、在宅でトレーディングをする人も増えました。
中にはPCを数台並べ、ネット会議用に大きなディスプレイを設置し、仕事や金融取引をする人もいます。
そうなりますと、コンセントの数量が必要になります。

自宅にワークスペースを設置し、
・リモートワーク
・在宅勤務
などを行う人は、増加傾向にあります。
なお、ワークスペースについては、下記の記事をご覧ください。

一方、キッチン回りの電化製品も増える傾向です。
電子レンジ・オーブン・ミキサー・ジューサー・食洗器などです。
キッチンに小型テレビを設置し、それを見ながら料理する人もいます。
これらの配線も見落としポイントの一つです。
見落としますと、後々タコ足配線になりかねません。

これらは設計者との事前の打合せの中で、簡単に解決できる問題です。
生活・仕事スタイルの伝達は大切になります。
2-3.コンセントは収納にも!
「1-3.収納照明」でも触れましたが、最近は充電式のコードレス掃除機やロボット掃除機などの家電製品が増えています。
収納スペースにコンセントがありますと、それらの収納と同時に充電も併せてできます。
収納にコンセントの設置は、逆にお勧めポイントの一つです。
【PR】 タウンライフ
3.注文住宅見落としポイント3:間取り

リビングの吹き抜けや2階のリビング、アイランドキッチンなどに憧れる人は多いと思います。
しかし、何事にもメリット・デメリットがあります。
それらを比較検討し理解した上で、間取り作成をする必要があります。
3-1.リビングの吹き抜け

見栄えを良くしたいと考える余りに、後悔することが多いケースがリビングの吹き抜けです。
確かに開放感があり、優雅な雰囲気を醸し出すことができます。
しかし、夏は暑く冬は寒いといったクレームが多いのも事実です。
夏は冷房が効かず、冬は暖房が効かないからです。
エアコンや床暖房を付けっ放しにして光熱費が高騰するケースが多いです。
また、テレビやトイレ、話し声が筒抜けになります。
家族間とはいえ、意外とプライバシーが侵害されることも見落としポイントの一つです。
3-2.2階リビング
1階にあるリビングよりは2階にあるリビングの方が、サッシからの眺めも良く、外からの騒音や視線も和らぎます。
しかし、年齢を重ねた際に、体が不自由になると階段の上り下りが大変になります。
また、宅急便などの荷物の受け取りの際には、その都度階段の上り下りを必要としますので、意外と不便です。
階段の上り下りが増えることが、見落としポイントの一つです。



リビングに階段が面しているタイプ
3-3.リビング階段

家族の動線をできる限り把握したい目的でリビングに家族の動線を集中させる間取りも見受けられます。
特に、子供の様子を見守りたい親にしてみれば、理解できないこともありません。
しかし、断熱性という観点で見ますと、熱が逃げて非効率となります。
夏は冷房、冬は暖房をし続けないと過ごせない空間となってしまい、光熱費の高騰に繋がります。
また、LD(リビング・ダイニング)で焼肉などをすると、2階の廊下まで臭いが行き渡ります。
これも見落としポイントの一つです。
3-4.アイランドキッチン
アイランドキッチンは、スタイリッシュでお洒落です。
家族を見ながらにして料理ができますので、選択されるケースが多いです。


逆に、リビングからキッチン回りの全てが見えますので、調理用具や調味料などが置きづらくなり、不便に感じることもあります。
なお、アイランドキッチンの事例については、下記の記事をご覧ください。

【PR】 タウンライフ
4.まとめ
以上、
- 注文住宅見落としポイント1:収納容量・位置
- 注文住宅見落としポイント2:コンセント位置・数量
- 注文住宅見落としポイント3:間取り
ついて解説しました。
本当に必要なものなのかどうかを見極めながら、計画を進める必要があります。
日常の生活スタイルに重点を置き、外観や見栄えへの重きは次点に置くと、冷静に考えることができます。
5.お役立ち情報案内
注文住宅に関するお役立ち情報を案内します。
ご活用ください。
5-1.【タウンライフ家づくり】間取りプランを無料で作成
◆サービス概要◆
- 全国1,000社以上の注文住宅会社があなたの要望や希望に基づいて、家づくりに必要な
「間取りプラン」
「資金計画」
を無料でご提案するサービスです。 - ネットで簡単に複数の住宅会社に、オリジナルの「家づくり計画書」を依頼することができます。
◆メリット◆
- 住宅展示場に行ったり、何度も複数の住宅会社に会わなくても、自宅で家づくりが進められる!
- 複数社のプランを比較・検討できる!
- 利用は全て無料!
【PR】 タウンライフ
「タウンライフ家づくり」の利用方法については、下記の記事をご覧ください。

5-2.住宅ローンを無料で一括比較「モゲチェック」(これから家を買う方向け:借り入れ)
◆サービス概要◆
- モゲチェックは住宅ローンをお客様に代わって一括比較し、 毎月の返済額や総返済額を抑えたり、良い条件で借りられる銀行を提案するオンラインサービスです。
- ご利用は無料、入力時間はおよそ5分、 ご自分にピッタリの金融機関の提案をスマホやPCで受けることができます。
- ネットバンク、大手銀行、地方銀行などの主要金融機関からご提案をします。
- 結果は即時に表示され、疑問やお悩みは住宅ローンのプロであるアドバイザーとメッセージでやりとりできます。
- 最新の住宅ローン金利・情報や、 見逃しやすい期間限定の金利などを含めてお得な住宅ローンをご紹介します。
◆特 徴◆
- お客様の登録情報と銀行の審査基準をもとに、主要銀行を一括比較
- おすすめの理由と通る確率がわかる
- よりおトクに借りるためのアドバイスも提示
- ご利用は無料で、住宅ローンのプロにも質問・相談ができる
- 有名TV番組や新聞などでも掲載
5-3.リフォーム比較プロ
「リフォーム比較プロ」は、全国500社以上のリフォーム会社の登録がある無料比較サイトです。
クロス張替えなどの小さなリフォームから全面改修まで 、全てのリフォームに対応します。
サイト開設から10年、累計利用者数50万人を超える総合リフォーム比較サイトです。
◆サービスの特徴◆
- 当サイトは厳格な審査基準を設けており、審査を通過した業者のみが登録されています。
- スタッフが随時お客様からのヒアリングを行っており、お客様からの評判が悪い業者については 登録削除される仕組みになっています。安心してご利用いただけます。
- 具体的なリフォーム工事のノウハウなどの情報提供を行います。
なお、「リフォーム比較プロ」の詳しい内容につきましては、下記の記事をご覧ください。

6.関連記事











コメント