MENU

水辺ウォーキング:水都東京2「リバーループ霊岸島」:亀島橋~永代橋

  • URLをコピーしました!

「水辺ウォーキング:東京」を始めることにしました。
今回は、2回目です。

先ずは、亀島川の始点である日本橋川水門からスタートし、亀島川→隅田川→日本橋川と霊岸島を一周するルートを歩くことにしました。
いわゆる「リバーループ霊岸島」です。
ウォーキングルートを下図に示します。

図1.「リバーループ霊岸島」:ウォーキングルート図
Δ図1.「リバーループ霊岸島」
ウォーキングルート図
目次

1.亀島川ウォーキング:日本橋川水門→亀島橋

前回の記事では、亀島川の始点となる日本橋川水門から亀島橋までを歩いた様子を綴りました。

亀島川ウォーキング:ルート図(日本橋川水門 → 亀島橋)
Δ図2.亀島川ウォーキング:ルート図
(日本橋川水門 → 亀島橋)

まだ読まれていない方は、そちらを先にご覧ください。

あわせて読みたい
水辺ウォーキング:水都東京1「リバーループ霊岸島」:日本橋川水門~亀島橋 図1.「リバーループ霊岸島」:ウォーキングルート図

2.亀島川ウォーキング:亀島橋→亀島川水門

今回の記事では、亀島川の亀島橋から亀島川河口にある亀島川水門までを歩きます。
その後、隅田川右岸を上流へ向かいながら歩いた様子を綴ります。
その詳細のルート図は、下図の通りです。

Δ図3.亀島川・隅田川ウォーキングルート図(亀島橋 → 亀島川水門 → 永代橋)
Δ図3.亀島川・隅田川ウォーキングルート図
(亀島橋 → 亀島川水門 → 永代橋)

2-1.亀島橋付近の「Cawaii bread & coffee」で休憩

筆者が、東京下町へ来ると、必ず寄る喫茶店です。
亀島川に面してスタンドがあり、椅子に座ってのんびりと時間を過ごすことができます。

この店の店員や客にも、亀島川水辺遊歩道の啓発をしています。
もちろん反対はなく、同意をしていただけます。

2019年に寄った際に、スタンドの前を舟が通り、少しの間だけ船客と会話をすることができました。
あるブログ記事によりますと、このスタンドから、船の乗客に対してパンの受け渡しができるとのことです。
まだ、店員に事実を確認していません。

たまに、のんびりと読書することもあります。

2-2.亀島橋~高橋:右岸をぶらぶら

「Cawaii bread & coffee」を後にし、亀島川4番目の橋である高橋を、右岸をぶらぶら歩きながら目指します。
ここにも良い店が並びます。
魚と地酒の「魚豊」や台湾料理の「台湾夜市」など、日本酒が好きな筆者にとって、魅力的な店があり、思わず足が止まります。

この辺でも色々な店に入っては、店員や客と話をし、亀島川水辺遊歩道の設置について啓発をしています。
同意はされても、反対されることはありません。

なお、「魚豊」での
 ・飲食の様子
 ・水辺遊歩道の啓発活動
については、下記の記事をご覧ください。

あわせて読みたい
水辺ウォーキング:水都東京:水辺酒場1:「魚豊」 Δ亀島川右岸沿いにある「魚豊」:夕暮れ時 都市河川沿いにある「水辺酒場」を放浪する企画を立ち上げました。水都東京にある水辺酒場の記念すべき第1回は、亀島川右岸...

2-3.亀島川4番橋:高橋(たかばし)

亀島川4番目の橋が、高橋です。

高橋から下流側を臨みますと、左岸に船舶係留施設があります。
また、右岸に亀島川緑道が見えます。

2-4.「亀島川緑道」(かめしまがわりょくどう)

上記でも触れましたが、高橋を後にしますと、右岸下流側に「亀島川緑道」(水辺遊歩道)が現れます。

亀島川緑道は、2016年4月にオープンしました。
しかし、川の専門家や愛好家でも、意外と知らない人が多いです。
亀島川・日本橋川に存在する唯一の水辺遊歩道です。

水辺遊歩道の延長が、約130mほどしかなく、散策するには少し物足りない感じがします。
また、手摺などには擬木が使用されており、演出としては、いただけません。
床も木材を使用するなどの演出が欲しいところです。

水辺遊歩道が、この区間だけに留まるのではなく、上流側・下流側へと延長させなければ、活きた遊歩道になりません。
大阪道頓堀川の「とんぼりウォーク」(水辺遊歩道)のように、ある程度の長さが必要になります。

あわせて読みたい
水辺建築・施設:水都大阪その2:道頓堀川遊歩道「とんぼりリバーウォーク」賑わい創出の仕組み 河川法準則改正による水辺の活性化事案として、真っ先に挙がるのが、道頓堀川水辺遊歩道「とんぼりリバーウォーク」です。多くのイベントが道頓堀川の水辺で開催され、...

筆者は、
・亀島川両岸に水辺遊歩道の設置
・日本橋川両岸に水辺遊歩道の設置
を1992年から要望し、陳情・啓蒙活動など、草の根活動を続けてきました。

上記のことは、

  • 中央区副区長:吉田不曇さん
  • 「神田川ネットワーク」設立メンバー
  • 「隅田川市民交流実行委員会」設立メンバー

などがご存じです。

吉田さんとは、1992年、中央区都市計画課長だった頃からのお付き合いです。
筆者が主催した、

  • 「1993神田川 サミット」:湯島聖堂
  • 「1994リバーループ東京」:銀座ガスホール
  • 「1995リバーループ東京」:東京ガーデンパレス
  • 「1995日本橋川サミット」:銀座ガスホール
  • 「1996日本橋川サミット」:船上視察会(屋形船)
  • 「1997日本橋川サミット」:三越劇場
  • 「1998日本橋川サミット」:日本橋社会教育会館

などの地元を中心としたシンポジウムにおいて、講演者として参加してくださいました。

ちなみに、日本橋川水辺遊歩道の設置を、中央区へ直接陳情したのは、筆者が初めてなのだそうです。

なお、中央区役所に対しては、定期的に「亀島川水辺遊歩道設置プロジェクト」に対する陳情を行っております。
日本大学名誉教授:畔柳先生に依頼して、亀島川沿いの住民に対して意向調査をしていただき、その結果を中央区:吉田副区長へ報告しました。

写真17.中央区吉田副区長(中央)へ住民意向調査調査を報告
Δ写真17.中央区吉田副区長(中央)へ住民意向調査結果を報告
(左:畔柳昭雄先生、右:筆者)

なお、住民意向調査結果の内容については、下記の記事をご覧ください。

あわせて読みたい
水都東京:亀島川水辺遊歩道設置プロジェクト1:現況・住民意向調査編 Δ図1.2.亀島川水辺遊歩道イメージパース(出所:日本大学理工学部海洋建築工学科親水工学研究室)※1 東京都心を流れる日本橋川・亀島川。この水辺を活かす絶好の機...

状況は、徐々に追い風となっています。
中央区側の隅田川テラスが、完成に近づいています。

亀島川・日本橋川の河口から隅田川テラスに連続する形式にて、水辺遊歩道の設置を陳情・啓蒙し続けます。

また、最近では、メタバースを活用して、「バーチャル霊岸島」の制作にも取り組んでいます。
亀島川沿いの主な空間については、Unityで表現しました。

図4.亀島橋付近(バーチャル空間):Unity使用
Δ図4.亀島橋付近(バーチャル空間)
Unity使用

バーチャルでの啓発活動に注力していきます。

なお、「バーチャル霊岸島」については、下記の記事をご覧ください。

あわせて読みたい
「バーチャル霊岸島」構想:川が表舞台の街、和船往来の街を目指して! 「バーチャル霊岸島」は、東京都中央区新川に位置する霊岸島の亀島川沿いを、メタバースのプラットフォームを通して、バーチャル空間化したものです。 この記事では、 ...

2-5.亀島川5番橋:南高橋(みなみたかばし)

亀島川第5番目の橋は、南高橋です。
南高橋は、中央区民有形文化財です。

南高橋の右岸橋詰に案内板が立てられていましたので、記載内容を引用します。

南高橋 中央区民文化財

所在地 中央区新川2丁目、港1丁目(亀島川)

 創架年代は、昭和6年(1931年)に起工、同7年3月に竣工。
 現在の南高橋の地には、江戸時代には木橋は架橋されておらず、亀島川上流に高橋があったのみでした。
大正12年(1923年)の関東大震災ののち、街路の大規模な区画整備が行われた時に、当時の本湊町と対岸の越前堀1丁目との間の亀島川に新しく橋を架けることになりました。
 東京市は、多くの橋を改架したため、予算も乏しくなりました。
そのため明治37年(1904年)に改架され、大震災で損害を受けた隅田川の両国橋の三連トラスの中央部分を補強し、橋幅を狭めて南高橋として架設したのです。
 都内において、珍しくも明治37年のトラス橋の一部が現在に残ることとなり、その意味でも近代の土木遺産として貴重です。
都内に残る鋼鉄トラス橋としては、江東区に移転した八幡橋(旧弾正橋)についで2番目に古く、車両通行可能な鋼鉄トラス橋としては全国で6番目に古い橋梁になります。
区民有形文化財に登録されています。

平成14年3月 中央区教育委員会

2-6.船舶係留施設

亀島川左岸において、高橋と南高橋との区間に、船舶係留施設があります。

係留できるボートは、合計13隻です。
その内訳は、
 ・東京都第一建設事務所:2隻
 ・許可船舶係留施設  :1隻
 ・亀島川係留保管施設 :10隻
です。

2-7.亀島川水門

亀島川の河口付近にあるのが、亀島川水門です。

亀島川水門の構造形式は、日本橋川水門と同じく、鋼製単葉ローラーゲート形式の水門です。
1968年(昭和43年)に竣工しました。

前回の記事でも触れましたが、亀島川水門と亀島川始点にある日本橋川水門は、高潮・津波対策を目的として建設されました。

両水門の存在により、亀島川の区間は、高潮・津波に対して安全度の高い地域となります。

江戸湊石碑

亀島川水門と隅田川との区間に、江戸湊の跡地を示す石碑が建立されていました。

石碑に記載されている案内文を引用します。

慶長年間江戸幕府が、この地に江戸湊を築港してより、水運の中心地として江戸の経済を支えていた。
昭和11年まで、伊豆七島など諸国への航路の出発点として、にぎわった。

なお、江戸湊につきましては、下記の記事をご覧ください。

あわせて読みたい
かつて霊岸島は、江戸湊・舟運・日本酒のまちであった 霊岸島は、住居表示では東京都中央区新川1~2丁目となります。 霊岸島の特徴は、名前の通り、川に囲まれた島になっている点です。 ・南東:隅田川 ・北東:日本橋川...

2-8.霊岸島水位観測所

亀島川河口に霊岸島水位観測所があります。
逆三角錐のモニュメントが頂部に付随した施設です。

写真28.霊岸島水位観測所
Δ写真28.霊岸島水位観測所

霊岸島水位観測所は、日本の水位測定の原点です。
明治6年(1873年)~明治12年(1879年)において、この地で観測された干満の平均潮位を海抜0mと決めました。
現在は、隅田川河口部の埋め立てにより、水位の降雨の影響が大きくなったため、観測所は油壷に移されています。
日本水準原点(憲政記念公園内:千代田区永田町)は、この海面よりも24.414m高くなります。

以上で、亀島川ウォーキングは終了です。
引き続き、隅田川ウォーキングとなります。

3.隅田川ウォーキング:亀島川水門→永代橋

亀島川河口から隅田川右岸を上流へ向かいます。

3-1.中央大橋

目の前に現れたのは、中央大橋です。
美しい斜張橋です。

隅田川は、今まで歩いてきた亀島川と比べますと、川幅がありますので、視界が随分と開けます。

3-2.隅田川右岸の隅田川テラスをブラブラ

隅田川右岸の中央大橋から永代橋までの護岸は、「スーパー堤防」です。
伊勢湾台風で発生した高潮と同クラスの高潮に対しても、浸水されない設計となっています。

隅田川テラスでは、散策やジョギングを楽しむ人たちが多くいます。
スーパー堤防では、斜面に寝そべって日向ぼっこやピクニックを楽しむ人たちが多くいます。

隅田川では、様々な観光船が行きかいます。
隅田川テラスを歩いていますと、たまたま東京都観光汽船の「卑弥呼」が目前を通過しました。
なかなかスタイリッシュな観光船です。
それでもデビューしてから約20年前後は、経過していると思います。
漫画・アニメ界の巨匠:松本零士氏がデザインしたものです。

3-3.永代橋

隅田川テラスを歩き、しばらくしますと、永代橋が現れます。
威風堂々とした橋です。

隅田川には、様々な橋梁がありますが、
 ・最も男性的な橋:永代橋
 ・最も女性的な橋:清洲橋
といわれます。

筆者個人的には、隅田川の数ある橋の中で最も好きな橋は、永代橋です。

永代橋の橋の下をくぐり抜けますと、隅田川テラスは、日本橋川河口の手前で行き止まりとなります。

早くこの状態を解消して、隅田川テラスと日本橋川の水辺遊歩道(建設予定)とを繋ぐ必要があります。
そうなりますと、「水都東京」の魅力度アップに多大な貢献をするものと信じます。

4.まとめ

以上、亀島川の亀島橋から亀島川水門を経て、隅田川の永代橋まで水辺ウォーキングをしました。

水辺ウォーキングをしまして、改めて感じたことは、水辺遊歩道が欲しいという素朴な思いでした。
特に水辺が好きなウォーカーとしては、痛切に感じます。

ライフワークになっていますが、今後も引き続き、

  • 亀島川両岸に水辺遊歩道の設置
  • 日本橋川両岸に水辺遊歩道の設置

の啓発・陳情活動を続けていきます。

「水辺ウォーキング東京」は、このあと日本橋川を上流へと向かいます。

次回記事のテーマは、
 「水辺ウォーキング東京3:リバーループ東京:豊美橋~日本橋」
となります。
「リバーループ霊岸島」から「リバーループ東京」になります。
その辺りの経緯につきましては、次回記事にて説明をします。
よろしければご覧ください。

あわせて読みたい
水辺ウォーキング:水都東京3「リバーループ霊岸島 and 東京」:豊海橋~日本橋 「水辺ウォーキング水都東京3」は、日本橋川を河口から上流へ向かい、日本橋まで歩きます。「リバーループ霊岸島」は、日本橋川の河口から日本橋川水門までを歩いた時...

5.お役立ち情報案内

防災に関するお役立ち情報を案内します。
ご活用ください。

5-1.防災士5名在籍!設立10周年。安全と安心と減災を。防災用品専門店【ピースアップ】

防災士が監修した
 ・防災セット・非常食セット
 ・消防・操法装備品
 ・消防機材
 ・防犯用品
 ・救命用品
を含め 約2,000種類の商品を用意しています。



5-2.【ポータブル電源】アウトドアや防災に活躍!大容量でコンセント使用可能なJackeryポータブル電源

◆ポータブル電源のセールスポイント◆

ポータブル電源は、家庭用コンセント(AC)USBなど 豊富な出力を装備している蓄電源です。
いつでもどこでも電力を確保し、 長時間使用することができます。
キャンプ、車中泊、夜釣りはもちろん、 災害時(停電)に頼りになる存在です。



6.参考・引用WEBサイト

※1 「亀島川緑道オープンしました(平成28年4月)」 中央区

https://www.city.chuo.lg.jp/sisetugaido/koento/oshirase/open/user_kdmizu_time_20160517.html

※2 「中央区水辺利用の活性化に関する方策」 中央区

https://www.city.chuo.lg.jp/kankyo/keikaku/hoshin/mizube.files/honshyousaishuu.pdf

※3 「水辺活用ハンドブック」 東京都産業労働局観光部振興課

http://www.tokyo-innerharbor.com/mizube-h.pdf

7.関連記事

あわせて読みたい
◆水辺ウォーキング◆(37記事) 水辺ウォーキングを ・水都大阪 ・水都東京 ・兵庫県(神戸市)において行い、その様子を記事にまとめました。 【】 淀川、大川、土佐堀川、堂島川、安治川、東横堀...
あわせて読みたい
◆カヤック一人旅◆(12記事) キャンピングカーに乗り、「カヤック一人旅」をするのが、趣味です。主な活動エリアは、淀川水系、大阪湾、瀬戸内海ですが、たまに隅田川にも行きます。行きたい時に、...
あわせて読みたい
◆水辺まちづくりの調査・研究・絵画◆(11記事) 水辺まちづくりに関して 都心の水辺動向 治水対策 浄水対策 ダイクハウス(堤防住居) 水景(絵画) の記事を掲載しました。記事の内容につきましては、下記の記事テー...
あわせて読みたい
◆水辺まちづくりの啓発活動・建議献策◆(10記事) 水辺まちづくりの啓発活動 水辺まちづくりの建議献策 和船の復活 の記事を掲載します。 【】 https://exceate.site/archives/228 https://exceate.site/archives/11822 ...
あわせて読みたい
◆水辺建築・施設、渡し舟・水上バスの調査・研究◆(11記事) 水都大阪、水都東京を中心として、水辺建築を取材します。 水都大阪 水都東京 水辺建築としての城郭 書籍紹介 記事の内容につきましては、下記の記事テーマをクリックし...
あわせて読みたい
◆日本酒によるまちづくり◆(5記事) 日本酒によるまちづくりを行うにあたり、日本酒に関する情報収集を行います。 【】 1-1.HYOGO SAKE EXPO https://exceate.site/archives/26759 https://exceate.sit...

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

◆有限会社エクセイト研究所◆

職務:代表取締役
業務:不動産コンサルタント
   不動産投資(大家業)
   不動産ライター・ブロガー
資格:一級建築士
   1級土木施工管理技士
   宅地建物取引士
   測量士
   定借アドバイザー
   マスタースキューバダイバー
認定:プロクラウドワーカー
   認定ランサーズ
趣味:カヤック一人旅
   水辺ウォーキング
   スキューバダイビング
   メタバース:まちづくり
   サックス:JPOP、JAZZ
   

コメント

コメントする

目次