「水辺ウォーキング東京」隅田川を始めました。
「水辺ウォーキング大阪」大川は既に初めています。
隅田川も、江戸時代から庶民に大川と呼ばれ、親しまれてきました。
東京の大川と大阪の大川とを比較しますと、類似点・相違点などが見えてきます。
筆者は、隅田川沿いを岩淵水門を起点として、東京湾の河口に向かって歩くことにしました。
若い人であれば、1日で歩ける距離ですが、筆者は史跡や記念碑などを寄り道しながら歩きます。
当然、旨い酒と肴があれば、寄り道して味わうことにします。
なお、水辺ウォーキング:水都大阪「大川」については、下記の記事をご覧ください。

1.隅田川の概要

隅田川は、東京都北区にある岩淵水門を起点とします。
東京の東部低地帯の沿川7区(北区、足立区、荒川区、墨田区、台東区、中央区、江東区)を南北に流れ、東京湾に注ぎます。
荒川水系の一級河川であり、東京都が管理をしています。
流路延長は、23.5km。
流域面積は、上流部の新河岸川を合わせて690.3㎢。
流域人口は、全体で約300万人に達します。
隅田川は、世界でも類を見ない大都市の中心部を流れる都市河川です。
2.隅田川ウォーキング:ルート・日程

隅田川ウォーキングのルート図と日程を挙げます。
2-1.隅田川ウォーキングルート図
隅田川の起点である岩淵水門を出発し、河口にあたる築地大橋まで歩きます。
基本的に隅田川の水辺を歩きますが、水辺に近づけない箇所もいくつか存在します。
その際は、仕方ないので、川から少し離れた道を歩きます。

2-2.隅田川ウォーキング日程
5回に分けて歩きます。
- 1日目:岩淵水門 ~ 石神井川河口
- 2日目:石神井川河口 ~ 千住大橋
- 3日目:千住大橋 ~ 吾妻橋
- 4日目:吾妻橋 ~ 日本橋川河口
- 5日目:日本橋川河口 ~ 築地大橋
なお、1日目の隅田川ウォーキングの内容につきましては、下記の記事をご覧ください。

3.石神井川河口から千住大橋まで

隅田川ウォーキングの開始です。
2日目のルートは、下図の通りです。

2日目ルート図
2日目は、石神井川河口から千住大橋までを歩きます。
3-1.石神井川河口
石神井川は、隅田川右岸に合流します。

隅田川右岸へ合流

首都高速中央環状線
石神井川の上部にある橋は、首都高速道路中央環状線です。
石神井川河口から下流へ向かいます。
隅田川右岸を歩きますと、川沿いを歩ける道はありません。
仕方がありませんので、川から少し離れた道を歩きます。
3-2.あらかわ遊園
隅田川右岸をあるいていますと、「あらかわ遊園」があります。

(小台橋から撮影)
あらかわ遊園は、1922年(大正11年)開園の老舗遊園地です。
東京23区内唯一の公営遊園地です。
面積約3万㎡で、荒川区北部の隅田川沿いにあります。
入園料やアトラクション利用料が、100円~200円程度という安さが特徴です。
アトラクション以上に、
・小動物園
・ピクニック用の広場
・遊具施設
・水遊び場
などが充実しています。
園内の装飾やレイアウトも清楚で、全体的に大型の公園に近い趣きがあり、落ち着いた雰囲気を持ちます。
3-3.隅田川第6橋:小台橋(おだいばし)
隅田川第6橋は、小台橋です。




小台橋を後にし、隅田川左岸を下流へ向けて歩きます。
しばらくは川面を眺めながら歩くことができます。


3-4.隅田川第7橋:尾久橋(おくばし)
しばらく歩きますと、隅田川第7橋である「尾久橋」が現れました。




3-5.隅田川第8橋:日暮里・舎人ライナー隅田川橋梁(にっぽり・とねりライナーすみだがわきょうりょう)
尾久橋に隣接して、隅田川第8橋である日暮里・舎人ライナー隅田川橋梁(鉄道橋)があります。
日暮里・舎人ライナーの足立小台駅が、隅田川左岸堤防上に設けられています。

(右側の鉄道橋)

日暮里・舎人ライナー隅田川橋梁(鉄道橋)と隣接する尾久橋を、隅田川左岸から右岸へと向かいます。

尾久橋
(隅田川右岸から上流側を見て撮影)

(尾久橋~尾竹橋区間)
隅田川右岸を下流へ向かいますと、堤防に蔦を這わせている箇所がありました。
コンクリートむき出しよりも、この方が見栄えがします。
3-6.隅田川第9橋:尾竹橋(おたけばし)
次に現れたのは、隅田川第9橋である「尾竹橋」です。


尾久橋を隅田川右岸から左岸へ渡ります。


隅田川左岸を下流へ向かいます。

右側に小さく東京スカイツリーが写る

途中から、堤防の外側を歩かなければならない区間が続きます。
その後、隅田川の水辺遊歩道が未整備な地点に出くわし、隅田川から少し離れます。
3-7.隅田川第10橋:京成本線隅田川橋梁(けいせいほんせんすみだがわきょうりょう)
次に現れたのは、京成本線隅田川橋梁(鉄道橋)です。
川沿いを歩けない区間となり、堤防の外(街側)からの撮影となります。

(隅田川左岸上流側から撮影)

(隅田川左岸下流側から撮影)
京成本線橋梁を潜り、少し下流側へ歩きますと、再び堤防内(川側)に出ることができます。
3-8.隅田川旧防潮堤
次に現れたのは、「隅田川旧防潮堤」です。


そこに案内文がありましたので引用します。
また、この地域は軟弱な沖積層に厚くおおわれ、大半が海面下となっているため、昔から多くの水害を被ってきました。 東京都は、この地域を高潮や洪水から守るため、昭和三十二年から防潮堤や水門の建設に着手し、隅田川の防潮堤は昭和五十年度に概成しました。 この防潮堤が完成して以降、水害は発生することなく、地域の安全に大きく寄与してきました。 現在、隅田川ではより安全で環境にも配慮したスーパー堤防の整備を進めており、この千住大橋においても平成二十九年三月に完成を迎えました。 このスーパー堤防の完成にあたり、これまで幾多の台風、豪雨から地域を守ってきた旧の防潮堤を後世に伝えるため、その一部を保存するものです。 平成二十九年三月 東京都建設局 | 東京都の東部低地帯には、およそ三百万人の都民が生活し、莫大な資産が集積しています。
なお、筆者は隅田川・荒川の洪水対策として、荒川地下河川(第2放水路)建設を2019年から各地で提言しています。
その内容につきましては、下記の記事をご覧ください。

また、隅田川などを中心とした東京東部低地帯の治水対策については、下記の記事をご覧ください。

3-9.大日本大河覧
「隅田川旧防潮堤」を後にし、隅田川左岸を少し下流側へ歩きますと、堤防内側(川側)に「大日本大河覧」なるものが、描かれていました。

川の番付表です。
東西の三役だけ記しますと、
3-9-1.東方三役
大関 | 山城 | 加茂川 |
関脇 | 山城 | 淀 川 |
小結 | 信州 | 木曽川 |
3-9-2.西方三役
大関 | 遠州 | 大井川 |
関脇 | 築後 | 筑後川 |
小結 | 仙基 | 大隅川 |
だそうです。
基準がよくわかりません。
この番付は江戸期の作らしいですが、明確な年号は不明です。
江戸大川橋(吾妻橋)が1774年の架橋ですから、江戸後期の作らしいです。
3-10.隅田川第11橋:千住大橋(せんじゅおおはし)
本日のゴール地点である千住大橋に到着しました。
手前の白い橋は水道橋です。
その奥の薄い緑色の橋が千住大橋です。




隅田川左岸、千住大橋の上流側の
・護岸に、つり船・屋形船の「入舟」
・堤防に、おくのほそ道旅立ちの地
があります。


4.まとめ
以上、
- 石神井川河口
- あらかわ遊園
- 隅田川第6橋:小台橋
- 隅田川第7橋:尾久橋
- 隅田川第8橋:日暮里・舎人ライナー隅田川橋梁
- 隅田川第9橋:尾竹橋
- 隅田川第10橋:京成本線隅田川橋梁
- 隅田川旧防潮堤
- 大日本大河覧
- 隅田川第11橋:千住大橋
と隅田川沿線を歩いてきました。
川沿いを歩いていますと、散歩やペットの散歩、ジョギングしている人、休憩している人など、様々な形で隅田川に触れている方が多くいます。
隅田川近隣の方々は、日常の風景として接しています。
非常に羨ましく感じながら、ウォーキングを楽しみました。
炎天下を歩いてきましたが、さすがにのども乾き腹も減りました。
幸いにして、千住大橋のすぐ近くに京成線千住大橋駅があり、その周辺にたくさん飲屋がありますので、ぶらっと入ってみます。
次回は、千住大橋から吾妻橋まで歩きます。
いよいよ浅草です。

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6.参考・引用Webサイト
※1 「あらかわ遊園がリニューアルオープン」
荒川区
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/a038/yuuen_open.html
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