メタバースプラットフォームの一つである「cluster」の機能として、バーチャル空間を作成できる機能があります。
作成方法としては、
・ワールドクラフトを利用
(簡易なワールド制作)
・Unity(*1)を利用
(本格的なワールド制作)
の2種類があります。
今回は、荒川第2放水路として荒川の堤防下に
・バーチャル地下河川
・バーチャル河川居住啓発館
を作成しました。
*1 Unity
「Unity」は、「Unity Technology」社が提供する2D/3Dゲーム開発環境です。
ゲーム制作に使用される他、製造業、映像制作やアニメーション制作、建設業など幅広い分野で利用されています。
「cluster」は、「Unity」を利用して、バーチャル空間を制作・アップロードします。
「Unity」は、個人で非商用なら無償で利用可能となっています。
1.「ワールドクラフト」って?

Unityなどの外部アプリケーションを使用することなく、スマホでけでも自分だけのワールドを作成・アップロードできます。
マルチプラットフォーム対応なので、誰でも簡単に作成可能です。
マルチプレイによりフレンドと一緒にワールド作成可能です。
なお、ワールドクラフトの作成操作等については、下記の記事をご覧ください。

また、参考図書については、下記の記事をご覧ください。

2.「荒川第2放水路:地下河川」とは?
毎年のように
・大型台風の来襲
・線状降水帯が発生
により、過去最大降雨量を更新している現状では、近い将来において
・ダム貯水量オーバーによる緊急放流
・河川流量の増加
などにより、荒川の決壊を想定する必要があります。

2-1.2019年台風19号の衝撃
2019年10月に発生した台風19号の豪雨により、隅田川・荒川は、氾濫寸前まで河川流量が増加しました。
今後、益々台風が大型化することを考慮しますと、荒川(放水路)が氾濫しないという安全神話は、崩れようとしています。
(出所:TBS NEWS)
なお、東京東部低地帯の治水対策については、下記の記事をご覧ください。

2-2.課題
しかし、東京都区部は、世界有数の人口密度が高い地域です。
新たな荒川第2放水路を設けるにしても、
・敷地の確保
・移転などの補償問題
・莫大な建設予算確保
・建設予定の長期化
などを考慮しますと、スーパー堤防の建設事例を勘案した場合、地上に設けることは、現実的ではありません。
2-3.地下河川案
そこで、現状の河川敷地内での地下河川案が浮上します。
2-3-1.地下河川ルート案
荒川第2放水路:地下河川のルートを下図に示します。

2-3-2.地下河川横断図イメージスケッチ
岩淵水門の下流側を想定した荒川第2放水路:地下河川のイメージスケッチを挙げます。

横断図イメージスケッチ
2-4.日本の与信対策のために!
荒川・隅田川の下流部は、
・日本銀行
・東京証券取引所
・上場企業・大中小企業の本社
などが集積する日本の金融・経済の中心です。
なお、荒川第2放水路:地下河川の詳しい内容については、下記の記事をご覧ください。

3.「バーチャル河川居住啓発館」とは?
沿岸部の0メートル地帯は、洪水と高潮による水害リスクに常にさらされています。
台風の巨大化により益々リスクが大きくなっています。
その対策として、現代版「水屋・水塚」ともいえる「ダイクハウス」(堤防住居)の
・概念導入
・河川法、都市計画法などの整備
・モデル建設
などを行う必要性が出てきました。
3-1.「ダイクハウス」とは?

3-2.「ダイクハウス」の事業事例
下図はオランダのアムステルダム市にあるアイ湖水辺のダイクハウスです。
住居戸数は7戸あり、河川占用料は不要です。

(オランダ・アムステルダム:アイ湖)

(出所:公益財団法人リバーフロント研究所) ※1

(出所:公益財団法人リバーフロント研究所) ※1
3-3.堤防の上(高台)が一番安全
河川が流れる地域の中で、洪水時や高潮時に最も安全な場所は、堤防天端の上部空間となります。
仮に洪水により河川水が氾濫して堤防上を越流した場合、ダイクハウスの1階部分の構造が、氾濫水をスルーできる仕様にしておけば、それ以上水位が上がることはありません。
ダイクハウスの2階以上に居住する人たちの安全が確保されることとなります。
また、洪水時に、地域住民の避難場所としても活用することができ、「命山」としての役目も果たします。
なお、ダイクハウスの詳しい内容については、下記の記事をご覧ください。

3-4.ダイクハウスは現代版「水屋・水塚」
かつて洪水・高潮対策を目的として、
・人の背を越す高さの盛り土や石垣を「水塚」
・水塚の上に建てられた蔵を「水屋」
といいました。
頻繁に洪水に見舞われた地域には、そこに住む人々の知恵から生まれた水防建築がありました。
水屋に人、食物、大切な家財道具などを避難させ守ってきた歴史があります。
そこには常に水害と向き合う生活スタイルが存在しました。
現在の「with コロナ」ならぬ「with 水害」の意識です。

出所:「水屋・水塚」LIXIL出版
執筆者:畔柳昭雄、高橋裕、渡邉裕之、河合孝
なお、書籍「水屋・水塚」については、下記の記事をご覧ください。

4.「荒川第2放水路:バーチャル地下河川・河川居住啓発館」の全貌
「荒川第2放水路:バーチャル地下河川」は、江戸川区荒川左岸沿いのある地点を想定しています。
制作した「荒川第2放水路:バーチャル地下河川」の施設は、
・地下河川
・洪水取水口
・管理棟
・河川居住啓発館
からなります。
地下河川の断面です。

4-1.地下河川
地下河川の断面は、下図の通りです。


荒川左岸堤防に設置した洪水取水口から流入した洪水が、地下河川天井部にある洪水流入口から落水しています。


洪水取水・流入を監視する監視室が、設けられています。(図11)
4-2.洪水取水口
洪水取水口は下図の通りです。


荒川洪水時に一定の水位に達すると、自然と地下河川へ取水可能な仕組みとなっています。

洪水取水口上部

洪水取水口の上部は、荒川展望台となっており、堤防天端から自由に出入りできます。
4-3.管理棟
管理棟は、
・荒川洪水時の水位
・地下河川の水位
などを管理する施設となります。
管理棟の構造は、
・地上3階:堤防天端出入口
・地上2階:管理用通路
・地上1階:洪水取水監視室
堤内地出入口
・地下1階:洪水取水監視室
・地下2階:洪水流入監視室
・地下3階:地下河川出入口
(メンテ時)
となっています。
4-3-1.地上3階:堤防天端出入口
管理棟の地上3階部は、
・堤防天端への出入口
・洪水取水口のメンテナンス
に使用します。


4-3-2.地上2階:管理通路
管理棟の地上2階部は、管理用通路です。

(地上2階)

(地上2階)
4-3-3.地上1階:洪水取水管理室1、堤内地出入口
管理棟に地上1階部は、
・洪水取水監視室1
・堤内地出入口
です。


この監視室で、


4-3-4.地下1階:洪水取水監視室2
管理棟地下1階は、洪水取水監視室2です。


この監視室で、洪水取水量の計測を行います。
4-3-5.地下2階:洪水流入監視室
管理棟地下2階は、洪水流入監視室です。


この監視室で、地下河川の流量・水位などの計測を行います。
4-3-6.地下3階:地下河川出入口
管理棟地下3階は、地下河川出入口です。


地下河川内において、
・損傷修繕
・ゴミ収集
・流木処理
などのメンテナンスを行います。
4-4.河川居住啓発館
管理棟の地下1・2階に、「河川居住啓発館」を設けています。
・ダイクハウス(堤防住居)
・フローティングハウス
などの居住啓発などを目的とした施設です。


現時点で、展示物は何もありません。
今後、
・モニター
・資料パネル
・模型
などの展示物を設置し、河川居住啓発を行います。
5.遊びに行こう
「百聞は一見に如かず」
実際に、「バーチャル地下河川」へ行ってみましょう!
5-1.「バーチャル地下河川」到着地点
「バーチャル地下河川」に行きますと、管理棟地下3階に着地します。


「バーチャル地下河川」管理棟地下3階
奥に見えるドアを開けますと、
・地下河川の底面へ通じる管理通路
・地下河川内へのメンテ用出入口
があります。
上階へ行くには、螺旋階段をひたすら上がります。
「遊びに行く」をクリックすると、ワールドへ行くことができます。

5-2.注意点
PC(パソコン)での利用を想定しています。
メタバースプラットフォームは、clusterを利用しています。
スマホで利用の場合、cluster内で「荒川第2放水路」のワールドを検索してから入ってください。
6.今後は河川居住啓発館内の展示品の制作
「河川居住啓発館」の施設は、8割程度完成しました。
細かい部分の調整をこれから行います。
大事なのは、展示資料です。
・文章生成AI
・画像生成AI
などを用いて作成します。
なお、ChatGPTの参考図書については、下記の記事をご覧ください。

また、画像生成AIの参考図書については、下記の記事をご覧ください。

7.まとめ
以上、
・「ワールドクラフト」って?
・「荒川第2放水路:地下河川」とは?
・「バーチャル河川居住啓発館」とは?
・「荒川第2放水路:バーチャル地下河川・河川居住啓発館」の全貌
・遊びに行こう
・今後は河川居住啓発館内の展示品の制作
について解説しました。
Cluster:ワールドクラフトを利用して、「荒川第2放水路:バーチャル地下河川・河川居住啓発館」を制作しました。
使い方をもっと熟知すれば、より面白い施設ができると感じます。
しかし、肝心なのは展示資料です。
「仏作って魂入れず」とならないように、これから良い展示資料を制作していきます。
生成AIを活用して、どこまでできるか?
自身でも楽しみです。
8.お役立ち情報案内
ネットビジネスに関する情報案内です。
ご活用ください。
8-1.【資格認定あり・顧客紹介あり・歩合報酬あり】動画教材エディター養成コース参加者募集
紹介動画をご覧ください。
8-2.憧れのVTuberに今すぐなれる【nizimaLIVE】
◆サービス概要◆
nizima LIVEは、アバターと自分の顔をカメラで同期して、表情をLive2Dモデルに反映できるLive2D公式アプリです。
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8-3.【未経験&初心者OK】ハンドメイドチャンネル「ブログライター体験募集」
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(1文字およそ1.5円〜2円)で受ける事ができます。 - 当社WEBメディア上に、ライター名を永久公開する事ができますので、ライター実績として公開が可能になります。
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- プロライター採用決定でお祝い金10万円を進呈しております。
9.参考・引用Webサイト
※1 「日本の水辺と世界の水辺」
公益財団法人リバーフロント研究所
https://www.mlit.go.jp/river/kankyo/main/kankyou/machizukuri/pdf/02-03.pdf
※2 「水屋・水塚 ──水防の知恵と住まい」 LIXIL出版
執筆者:畔柳昭雄、高橋裕、渡邉裕之、河合孝
https://livingculture.lixil.com/publish/—-4/
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