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水辺ウォーキング:水都東京14「隅田川」:吾妻橋~日本橋川河口

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東京都の下町を流れる隅田川を、起点である岩淵水門をスタート地点として、右岸・左岸(*)交互に歩きながら、河口(東京湾)へ向かって歩きます。

*右岸:上流から下流側を見て右側の河岸
*左岸:上流から下流側を見て左側の河岸

「水辺ウォーキング大阪」大川は既に初めています。
隅田川も、江戸時代から庶民に大川と呼ばれ、親しまれてきました。
東京の大川と大阪の大川とを比較しますと、類似点・相違点などが見えてきます。

なお、水辺ウォーキング:水都大阪「大川」については、下記の記事をご覧ください。

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目次

1.隅田川の概要

写真1.駒形橋:隅田川右岸上流側から撮影
Δ写真1.駒形橋
隅田川右岸上流側から撮影

隅田川は、東京都北区にある岩淵水門を起点とします。
東京の東部低地帯の沿川7区(北区、足立区、荒川区、墨田区、台東区、中央区、江東区)を南北に流れ、東京湾に注ぎます。
荒川水系の一級河川であり、東京都が管理をしています。

流路延長は、23.5km。
流域面積は、上流部の新河岸川を合わせて690.3㎢。
流域人口は、全体で約300万人に達します。

隅田川は、世界でも類を見ない大都市の中心部を流れる都市河川です。

2.隅田川ウォーキング:ルート・日程

写真2.新大橋:隅田川右岸上流側から撮影
Δ写真2.新大橋
隅田川右岸上流側から撮影

隅田川ウォーキングのルート図と日程を挙げます。

2-1.隅田川ウォーキングルート図

隅田川の起点である岩淵水門を出発し、河口にあたる築地大橋まで歩きます。
基本的に隅田川の水辺を歩きますが、水辺に近づけない箇所もいくつか存在します。
その際は、仕方ないので、川から少し離れた道を歩きます。

図1.隅田川ウォーキング:ルート図1
Δ図1.隅田川ウォーキング:ルート図1

2-2.隅田川ウォーキング日程

5回に分けて歩きます。

  1. 1日目:岩淵水門 ~ 石神井川河口
  2. 2日目:石神井川河口 ~ 千住大橋
  3. 3日目:千住大橋 ~ 吾妻橋
  4. 4日目:吾妻橋 ~ 日本橋川河口
  5. 5日目:日本橋川河口 ~ 築地大橋

なお、1~3日目の隅田川ウォーキングの内容につきましては、下記の記事をご覧ください。

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3.吾妻橋から日本橋川河口まで

写真3.清洲橋:隅田川右岸下流側から撮影
Δ写真3.清洲橋
隅田川右岸下流側から撮影

4日目隅田川ウォーキングの開始です。
4日目のルートは、下図の通りです。

図2.隅田川ウォーキング
4日目ルート図
Δ図2.隅田川ウォーキング
4日目ルート図

今日は吾妻橋をスタートし、隅田川の右岸をずっと下流側へ向けて歩きます。

3-1.隅田川第21橋:吾妻橋(あづまばし)

吾妻橋については、隅田川ウォーキング3日目でも触れました。

3-1-1.吾妻橋周辺は、鉄道と舟のターミナル

吾妻橋を挟んで、観光船や屋形船の船着場となっています。
また、
 ・東京メトロ銀座線:浅草駅
 ・都営地下鉄浅草線:浅草駅
 ・東武スカイツリーライン:浅草駅
と鉄道各社の浅草駅が密集しており、鉄道と舟運のターミナルとなっています。

図3.吾妻橋周辺図
Δ図3.吾妻橋周辺図

3-1-2.猪狩達夫作「吾妻橋と屋形船」

友人である都市環境プランナー(画家)の猪狩達夫氏が、「吾妻橋と屋形船」という題名の絵画を描かれていますので掲載します。

図4.「吾妻橋と屋形船」猪狩達夫作
Δ図4.「吾妻橋と屋形船」
猪狩達夫作

なお、ギャラリー猪狩達夫「隅田川の風景」については、下記の記事をご覧ください。

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3-1-3.船宿「あみ清」

右岸を少し歩きますと、船宿「あみ清」の屋形船乗降口が現れます。

3-1-4.Livinganywhere Commons浅草

しばらく歩きますと、「Livinganywhere Commons浅草(以下、LAC浅草)」の前を通ります。
「Livinganywhere Commons(以下、LAC)」は、サブスク賃貸の一つです。
基本的にドミトリー式です。

今回の隅田川ウォーキングの宿泊拠点として利用しました。
また、筆者の業務は、
 ・不動産コンサルタント
 ・不動産投資(大家業)
 ・不動産ライター・ブロガー
ですが、「LAC浅草」の取材も兼ねました。
合計7泊8日になります。
部屋の中では、ひたすら写真データ整理、ブログ記事作成をしていました。

3-1-5.カヤック乗降ポイント発見

LAC浅草から隅田川右岸を少し下流へ歩きますと、駒形橋の上流側に、カヤック乗降として丁度良いポイントを見つけました。

筆者は、カヤック一人旅が趣味です。
主に関西の川や瀬戸内海をカヤックで漕いでいます。

ここを「隅田川カヤック一人旅」の中継点の一つとして検討します。

なお、「カヤック一人旅」については、下記の記事をご覧ください。

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3-2.隅田川第22橋:駒形橋(こまかたばし)

次に現れる橋は、駒形橋です。

駒形橋の右岸下流側の橋詰に石碑が建っています。

駒形橋の案内文が記載されていましたので、引用します。

駒形橋

駒形(こまかた)の名は、浅草寺に属する駒形堂に由来する。
土地の人々によれば、コマカタは清く発音してコマカタと濁らないと伝えている。
ここは古来、交通の要地で、”駒形の渡し”のあったところである。
江戸の巷説に有名な、
  君はいま 駒形あたり ほととぎす
の句は、文芸・美術などの上で、駒形堂とともに、この辺りの雰囲気を伝えるものである。
関東大震災(1923年)の後、復興事業の一環として、この地に新しく、優美なアーチ橋が設計され、昭和二年(1927年)に完成した。
歌人、正岡子規の和歌にも、
  浅草の林もわかず 暮れそめて
   三日月低し 駒形の上に
というのがあり、当時の景況がしのばれる。

昭和58年3月 東京都
Δ案内文1

駒形橋を後にし、隅田川右岸を下流へ向かいます。

3-3.隅田川第23橋:厩橋(うまやばし)

次に現れる橋は、厩橋です。

厩橋の上流側に屋形船の船着場があります。
また、「いまやの渡し跡」の立て看板がありました。

立て看板の記載文を引用します。

うまやの渡し跡

江戸時代は幕府の政策により橋の数が少なく、かわりに各所に”渡し舟”がありました。
ここには、”うまやの渡し”があり、多くの人々を渡しました。
春のお花見の頃は、”墨堤の桜”を見に行く多くの人々が利用しました。
Δ案内文2

厩橋を後にし、下流へ向かいます。

3-4.蔵前水再生センター放流渠吐口耐震補強工事

隅田川右岸の厩橋と蔵前橋との間で、「蔵前水再生センター放流渠吐口耐震補強工事」がおこなわれていました。

工事案内看板の記載文を引用します。

蔵前水再生センター放流渠吐口耐震補強工事のお知らせ

蔵前水再生センターは雨天時、台東区の大部分および文京区・千代田区・荒川区の一部の雨水をポンプにて組み上げ、隅田川に放流します。
本工事は、放流渠吐口躯体の大規模地震に対する耐震性能をより高めるため、耐震補強工事を行うものです。

工事件名:蔵前水再生センターほか1か所放流渠吐口耐震補強工事
工事場所:東京都台東区蔵前2-1-8
工事期間:令和2年10月30日~令和4年8月頃まで

発注者:東京都下水道局第一基幹施設再構築事務所 工事第二課
Δ案内文3

なお、筆者は隅田川・荒川の洪水対策として、荒川地下河川(第2放水路)建設を2019年から各地で提言しています。
その内容につきましては、下記の記事をご覧ください。

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また、隅田川などを中心とした東京東部低地帯の治水対策については、下記の記事をご覧ください。

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3-5.隅田川第24橋:蔵前橋(くらまえばし)

次に現れるのは、蔵前橋です。

蔵前橋を後にし、隅田川を下流へ向かいます。

堤防に、昔の屋敷の土塀の様な装飾が施されています。(写真33)

3-6.隅田川第25橋:NTT蔵前専用橋(NTTくらまえせんようきょう)

次に現れる橋は、NTT蔵前専用橋です。
通信ケーブルの専用橋ですが、水道橋も兼ねます。

NTT蔵前専用橋を後にし、隅田川を下流へ向かいます。

3-7.隅田川第26橋:JR総武本線隅田川橋梁(JRそうぶほんせんすみだがわきょうりょう)

次に現れるのは、JR総武本線隅田川橋梁です。

JR総武本線隅田川橋梁を後にし、隅田川を下流へ向かいます。

3-8.神田川河口(かんだがわかこう)

次に現れるのは、神田川河口です。

神田川は、東京都武蔵野市にある井之頭池が源流になり、隅田川右岸へと注ぎ込みます。(写真40)

神田川河口にある橋は、柳橋です。
柳橋のすぐ下流側に、屋形船が停泊していました。(写真41)

近日中に、「水辺ウォーキング:水都東京「神田川」」も実施します。

3-9.隅田川第27橋:両国橋(りょうごくばし)

神田川河口のすぐ下流側にある橋が、両国橋です。
両国橋の名前は、江戸時代に武蔵の国と下総の国とを結ぶことに由来しています。

両国橋を後にし、下流へ向かいます。

3-10.隅田川第28橋:首都高速6号線隅田川橋梁(しゅとこうそく6ごうせんすみだがわきょうりょう)

首都高速6号線は、隅田川左岸沿いを通っていましたが、この隅田川橋梁からは、隅田川右岸沿いを通ります。

首都高速6号線隅田川橋梁を後にし、下流へ向かいます。

3-11.隅田川第29橋:新大橋(しんおおはし)

次に現れるのは、新大橋です。

新大橋を後にし、下流へ向かいます。

3-12.小名木川河口(おなぎがわかこう)

次に現れるのは、小名木川河口です。

小名木川河口に架かる橋は、萬年橋です。
小名木川は、荒川へと通じています。

小名木川を後にし下流へ向かいます。

3-13.隅田川第30橋:清洲橋(きよすばし)

次に現れるのは、清洲橋です。

清洲橋は、重要本家財に指定されています。
そのことを表す石碑が設置されていました。
記載文を引用します。

日本国重要文化財

清洲橋
      東京都知事 石原慎太郎

【諸   元】
橋 長:186.2m
幅 員: 25.9m
上部工:鋼製三径間補剛吊橋
【所 有 者】
東京都
【指定年月日】
平成19年6月18日指定(建第2500号)
【指定の意義】
清洲橋は、関東大震災復興事業によって建造された昭和3年(1928年)3月に竣工した。
清洲橋の特筆すべき点として、上部構造は日本国内では珍しい橋端部に水平力の及ばない自碇式連続補剛吊橋で塔柱から吊るされた吊鎖を橋端部において主桁と連結し、主桁は左右の橋台に碇着し全支間にわたって等間隔に配された吊材で吊鎖と主桁を繋ぐ構造である。
放物線状の優美な外観の吊鎖は、高張力マンガン鋼のデュコール鋼を吊鎖に用いるなど、洗練された造形によって、力学的合理性に基づく近代的橋梁美を実現した橋梁である。
下部構造は鉄筋コンクリート造で固定式空気潜函工法を用いた橋脚と、締切工法による橋台二基からなる。
建造工事は、内務省復興局が施工し、後に東京都に引き継がれた。
設計者は、内務省復興局土木部長太田圓三及び同技師田中豊の指導のもと、同技師鈴木清一らである。
Δ案内文4

清洲橋を後にし、下流へ向かいます。

3-14.隅田川第31橋:隅田川大橋(すみだがわおおはし)

次に現れるのは、隅田川大橋です。

隅田川大橋は、街路と首都高速9号線と構造が一体になっています。
街路は片側2車線に幅の広い歩道があります。

隅田川大橋を後にし、下流へ向かいます。

3-15.日本橋川河口(にほんばしがわかこう)

次に現れるのは、今日のゴール地点となる日本橋川河口です。

日本橋川は、神田川から分かれて隅田川右岸に注ぐ川です。
日本橋川の特徴は、大半を首都高速道路で覆われていることです。
日本橋川の河口に豊海橋があります。

筆者の東京での活動拠点は、
・日本橋川・亀島川・隅田川で囲まれた「霊岸島」
・日本橋川・神田川・隅田川で囲まれた「リバーループ東京」
という地域です。

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次回は、いよいよ最終回となります。
日本橋川河口から隅田川河口となる築地大橋まで歩きます。
次回の隅田川に架かる橋も名橋ばかり!

4.まとめ

以上、

  1. 隅田川第21橋:吾妻橋
  2. 隅田川第22橋:駒形橋
  3. 隅田川第23橋:厩橋
  4. 蔵前水再生センター放流渠吐口耐震補強工事
  5. 隅田川第24橋:蔵前橋
  6. 隅田川第25橋:NTT蔵前専用橋
  7. 隅田川第26橋:JR総武本線隅田川橋梁
  8. 神田川河口
  9. 隅田川第27橋:両国橋
  10. 隅田川第28橋:首都高速6号線隅田川橋梁
  11. 隅田川第29橋:新大橋
  12. 小名木川河口
  13. 隅田川第30橋:清洲橋
  14. 隅田川第31橋:隅田川大橋
  15. 日本橋川河口

と、隅田川右岸を歩いてきました。
前回同様、隅田川の橋のラインナップとしては、江戸時代から架かる著名な橋が並ぶ地域です。
橋おたくとしては、たまらない地域です。

この日は、亀島川周辺で「亀島川まつり」が開催されていました。
上記で触れた霊岸島は、江戸時代に伏見(京都)や灘(神戸・西宮)から下り酒という日本酒が、樽廻船・菱垣廻船により運ばれてきた地域です。
それにあやかり、日本酒ツアーが催されましたので、参加しました。

酒と肴を愉しみながら、一夜を過ごしました。

次回は、日本橋川河口から築地大橋まで歩きます。
水辺ウォーキング「隅田川」の最終回です。

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この記事を書いた人

◆有限会社エクセイト研究所◆

職務:代表取締役
業務:不動産コンサルタント
   不動産投資(大家業)
   不動産ライター・ブロガー
資格:一級建築士
   1級土木施工管理技士
   宅地建物取引士
   測量士
   定借アドバイザー
   マスタースキューバダイバー
認定:プロクラウドワーカー
   認定ランサーズ
趣味:カヤック一人旅
   水辺ウォーキング
   スキューバダイビング
   メタバース:まちづくり
   サックス:JPOP、JAZZ
   

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