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水辺ウォーキング:水都東京15「隅田川」:日本橋川河口~築地大橋

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東京都の下町を流れる隅田川を、起点である岩淵水門をスタート地点として、右岸・左岸(*)交互に歩きながら、河口(東京湾)へ向かって歩きます。

*右岸:上流から下流側を見て右側の河岸
*左岸:上流から下流側を見て左側の河岸

「水辺ウォーキング大阪」大川は既に初めています。
隅田川も、江戸時代から庶民に大川と呼ばれ、親しまれてきました。
東京の大川と大阪の大川とを比較しますと、類似点・相違点などが見えてきます。

なお、水辺ウォーキング:水都大阪「大川」については、下記の記事をご覧ください。

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目次

1.隅田川の概要

Δ写真1.永代橋:隅田川右岸上流側から撮影
Δ写真1.永代橋
隅田川右岸上流側から撮影

隅田川は、東京都北区にある岩淵水門を起点とします。
東京の東部低地帯の沿川7区(北区、足立区、荒川区、墨田区、台東区、中央区、江東区)を南北に流れ、東京湾に注ぎます。
荒川水系の一級河川であり、東京都が管理をしています。

流路延長は、23.5km。
流域面積は、上流部の新河岸川を合わせて690.3㎢。
流域人口は、全体で約300万人に達します。

隅田川は、世界でも類を見ない大都市の中心部を流れる都市河川です。

2.隅田川ウォーキング:ルート・日程

Δ写真2.中央大橋:隅田川右岸上流側から撮影
Δ写真2.中央大橋
隅田川右岸上流側から撮影

隅田川ウォーキングのルート図と日程を挙げます。

2-1.隅田川ウォーキングルート図

隅田川の起点である岩淵水門を出発し、河口にあたる築地大橋まで歩きます。
基本的に隅田川の水辺を歩きますが、水辺に近づけない箇所もいくつか存在します。
その際は、仕方ないので、川から少し離れた道を歩きます。

図1.隅田川ウォーキング:ルート図1
Δ図1.隅田川ウォーキング:ルート図1

2-2.隅田川ウォーキング日程

5回に分けて歩きます。

  1. 1日目:岩淵水門 ~ 石神井川河口
  2. 2日目:石神井川河口 ~ 千住大橋
  3. 3日目:千住大橋 ~ 吾妻橋
  4. 4日目:吾妻橋 ~ 日本橋川河口
  5. 5日目:日本橋川河口 ~ 築地大橋

なお、1~4日目の隅田川ウォーキングの内容につきましては、下記の記事をご覧ください。

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3.日本橋川河口から築地大橋まで

写真3.勝鬨橋:隅田川左岸下流側から撮影
Δ写真3.勝鬨橋
隅田川左岸下流側から撮影

5日目隅田川ウォーキングの開始です。
5日目のルートは、下図の通りです。

図2.隅田川ウォーキング:5日目ルート図
図2.隅田川ウォーキング
5日目ルート図

3-1.日本橋川河口(にほんばしがわかこう)

日本橋川河口については、前回触れました。

日本橋川は、神田川から分かれて隅田川右岸に注ぐ川です。
日本橋川の特徴は、大半を首都高速道路で覆われていることです。
日本橋川の河口に豊海橋があります。

筆者の東京での活動拠点は、
・日本橋川・亀島川・隅田川で囲まれた「霊岸島」
・日本橋川・神田川・隅田川で囲まれた「リバーループ東京」
という地域です。

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今日は、日本橋川河口をスタートし、隅田川の右岸を引き続き下流側へ向けて歩きます。

3-2.隅田川第32橋:永代橋(えいたいばし)

隅田川の橋の中で、
 ・男性的な橋は、永代橋
 ・女性的な橋は、清洲橋
といわれています。

筆者が好きな橋は、永代橋です。
アーチ橋は、隅田川に架かる橋の中に幾つもありますが、永代橋の曲線美が一番だと感じます。

3-2-1.江戸時代、永代橋は日本橋川河口の上流側にあった?

現在の永代橋は、日本橋川河口の下流側にあります。
しかし、江戸時代、永代橋は日本橋川河口の上流側にありました。
その様子が浮世絵でも示されています。

図3.東都名所永代橋全図
Δ図3.東都名所永代橋全図

また、永代橋の沖合に数多くの菱垣廻船が停泊している様子が描かれています。

3-2-2.菱垣廻船

菱垣廻船は、江戸時代に上方(大坂)と江戸を結んだ廻船(貨物船)で、同様な貨物船の樽廻船と並び称されます。
菱垣は、両舷に設けられた垣立(かきだつ)という舷しょうに装飾として木製の菱組格子を組んだことに由来します。

写真10・11は、大阪市内にある「なにわの海の時空館」という海洋博物館内にある実寸大の菱垣廻船です。
この博物館に展示されるまでは、実際に海に浮かんで航行していました。

残念ながら、「なにわの海の時空館」は現在閉鎖中で、見学することはできません。
実寸大の菱垣廻船の存続が危ぶまれています。

永代橋を後にし、下流へ向かいます。

3-3.隅田川第33橋:中央大橋(ちゅうおうおおはし)

次に現れるのは、中央大橋です。
東京駅八重洲口から延びる八重洲通り上の橋となります。

中央大橋を後にし、下流へ向かいます。

3-4.亀島川河口(かめしまがわかこう)

次に現れるのは、亀島川河口です。

亀島川は、日本橋川から分かれ、隅田川右岸に注ぐ川です。

  • 日本橋川との分流部には「日本橋川水門」
  • 隅田川との合流部には「亀島川水門」

が設置され、高潮から守られた川となっています。

3-5.霊岸島水位観測所(れいがんじますいいかんそくしょ)

亀島川河口の隅田川上流側に、霊岸島水位観測所があります。
逆三角錐のモニュメントのある施設です。

霊岸島水位観測所の零位は、A.P.0mと表記します。
(エーピーゼロ、A.P.は、Arakawa Peilの略、Peilはオランダ語で「水準」「標準」の意)

3-6.亀島川水門(かめしまがわすいもん)

亀島川河口部に高潮対策で亀島川水門が設置されています。

亀島川の河口には、亀島川水門
亀島川の上流には、日本橋川水門
が設置され、亀島川沿川は高潮から守られた地域となっています。

なお、筆者は隅田川・荒川の洪水対策として、荒川地下河川(第2放水路)建設を2019年から各地で提言しています。
その内容につきましては、下記の記事をご覧ください。

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また、隅田川などを中心とした東京東部低地帯の治水対策については、下記の記事をご覧ください。

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3-7.江戸湊跡

江戸時代、この地に江戸湊がありました。
それを表す石碑が立てられています。

江戸湊を案内する石碑の記載文を引用しますと、

慶長年間江戸幕府がこの地に江戸湊を築港してより、水運の中心地として江戸の経済を支えていた。
昭和11年まで、伊豆七島など諸国への航路の出発点として、にぎわった。
Δ案内文1

なお、霊岸島の周囲を過去に水辺ウォーキングしましたが、その時の様子を記事にしました。
よろしければご覧ください。

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亀島川河口を後にし、隅田川を下流へ向かいます。

3-8.隅田川第34橋:佃大橋(つくだおおはし)

次に現れるのは、佃大橋です。

佃大橋を後にし、下流側へ向かいます。

3-9.隅田川第35橋:勝鬨橋(かちどきばし)

次に現れるのは、勝鬨橋です。
勝鬨橋は、建造初期の頃、橋の中央が観音開きのように上に上がり、背丈の高い船舶の航行が可能でした。
しかし、いつの頃からか、その機能が停止し、現在は上がらない状態となっています。

1992年頃、市民団体である「隅田川市民交流実行委員会」(当時会長:島正之)が中心となって、ロープにより人力で橋を上げようと試みたことがありました。
しかし、様々な課題をクリアできずに、中止となりました。
勝鬨橋のファンとしては、橋が上がり勝鬨を上げる姿を見てみたいものです。

3-9-1.カヤック乗降ポイント発見

カヤック乗降に適したポイントを、隅田川右岸勝鬨橋の上流側に見つけました。

筆者は、カヤック一人旅が趣味です。
主に関西の川や瀬戸内海をカヤックで漕いでいます。

ここを「隅田川カヤック一人旅」の中継点の一つとして検討します。
筆者の「隅田川カヤック一人旅」の案ですが、年齢を考慮して3回に分けようと思います。
(若い人であれば、1回で行くのでしょうが!)

  1. 隅田川左岸:岩淵水門の下流側 ~ 隅田川左岸:千住大橋の上流側
  2. 隅田川左岸:千住大橋の上流側 ~ 隅田川右岸:駒形橋の上流側
  3. 隅田川右岸:駒形橋の上流側 ~ 隅田川右岸:勝鬨橋の上流側

なお、「カヤック一人旅」については、下記の記事をご覧ください。

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3-9-2.築地市場解体工事跡

隅田川右岸勝鬨橋の下流側に築地市場がありました。
解体工事により、現在は更地になっています。

築地再開発の東京都案は、二転三転して定まっていません。

筆者の予想ですが、中央区と三井不動産が大きくからんでの再開発になると思われます。
スーパー堤防が造られ、その上に
・ホテルなどの商業施設
・交通ターミナル:地下鉄、バス、舟運、ドローン
等が計画されると思われます。

勝鬨橋を右岸から左岸へ渡り、隅田川を下流へ向かいます。

3-10.隅田川第36橋:築地大橋(つきじおおはし)

次に現れるのは、隅田川河口に相当する築地大橋です。
同時に、今回の隅田川ウォーキングのゴール地点でもあります。

3-11.浜離宮公園(はまりきゅうこうえん)

築地大橋を左岸から右岸へ渡りますと、下流側に浜離宮公園が表れました。

Δ写真50.浜離宮公園

3-12.築地川(つきじがわ)

浜離宮公園の北側を築地川が流れます。

写真51.築地川
Δ写真51.築地川

3-13.レインボーブリッジ

築地大橋を渡り、築地川沿いを歩きながら東京湾の方向を見ますと、レインボーブリッジが見えました。
東京港の玄関口です。

写真52.レインボーブリッジ:築地川沿いの歩道から撮影
Δ写真52.レインボーブリッジ
築地川沿いの歩道から撮影

築地川沿いを歩きながら、隅田川ウォーキングの終了です。

4.まとめ

以上、

  1. 日本橋川河口
  2. 隅田川第32橋:永代橋
  3. 隅田川第33橋:中央大橋
  4. 亀島川河口
  5. 霊岸島水位観測所
  6. 亀島川水門
  7. 江戸湊跡
  8. 隅田川第34橋:佃大橋
  9. 隅田川第35橋:勝鬨橋
  10. 隅田川第36橋:築地大橋
  11. 浜離宮公園
  12. 築地川
  13. レインボーブリッジ

と、隅田川を歩いてきました。
6月下旬と7月上旬の5日をかけて、隅田川起点である岩淵水門から隅田川河口である築地大橋まで歩きました。

炎天下ということもあり、軽い熱中症になりましたが、隅田川に架かる全ての橋を写真撮影できたことは、大きな収穫でした。

隅田川ウォーキング最終日となりましたので、宿泊拠点である浅草に戻り、飲み歩こうと思います。
一人で「乾杯」

5.お役立ち情報案内

防災に関するお役立ち情報を案内します。
ご活用ください。

5-1.防災士5名在籍!設立10周年。安全と安心と減災を。防災用品専門店【ピースアップ】

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この記事を書いた人

◆有限会社エクセイト研究所◆

職務:代表取締役
業務:不動産コンサルタント
   不動産投資(大家業)
   不動産ライター・ブロガー
資格:一級建築士
   1級土木施工管理技士
   宅地建物取引士
   測量士
   定借アドバイザー
   マスタースキューバダイバー
認定:プロクラウドワーカー
   認定ランサーズ
趣味:カヤック一人旅
   水辺ウォーキング
   スキューバダイビング
   メタバース:まちづくり
   サックス:JPOP、JAZZ
   

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